2013/02/19

kdpのロイヤリティ受取・w-8BEN受理と新生銀行の確認


Amazonから
「先日はW-8BENをご提出いただきありがとうございます。貴方のアカウントの源泉徴収率は0%に設定されました」
というメールが届きました。件名は英語ですが、内容は英語に日本語訳が添えられています。ようやく安心しました!これでロイヤルティからの30%天引きは免除になりました。

で、銀行のほうも、先日手続きした新生銀行のカードその他が届きました。

あとは「新生銀行で本当に手数料はかからないのか?」の問題だけですが、下記のまとめを拝見して、この銀行でいくことにしました。(これは、自分が勝手にこちらの情報を信じて自己責任でするものですので、現時点で新生銀行をおすすめする主旨ではありません。いちおう、万が一の場合のために書き添えておきますね!(^ ^;))

togetter KindleのKDPの料率は35%ですらなく実質約24.5%のケースも

全体のテーマは「W-8BENを出さないと30%天引きされます」ということなんですが、関連して受け取りの話題もあり、やはりシティバンクと新生銀行の名前が挙がっていて、
「新生銀行側ではこの送金受取の場合、新生銀行での受け取りには手数料はかからない旨を確認。ただし送金元が銀行に依頼するときの手数料は相手の話なので、それは相手次第、とのこと」
とありました。

そしてその後、一番下のコメント欄。

「新生銀行に問い合わせ。この事例においての新生銀行側の手数料無料を確認」

…ありがたいです。自分で問い合わせようとしてました。(涙)

思いつくキーワードで検索したところ、シティバンクで受け取られた方では、天引き(W-8BENを未提出のため米国で30%源泉徴収されたもの)以外で手数料はかかっていなかった、という方が、以前ご紹介した方の他にもおられました。新生銀行は「無料らしい」という噂どまりで、実際にここで受け取った方の記事が出てきません。が、「送金元しだい」という問題なら、同じ送金元で、ともに銀行側では手数料を取るとは明記していないシティバンクと新生銀行で、違うとも考えにくいですし。(手数料一覧を見ると、東京三菱UFJにはある「被仕向送金手数料(外国送金を受け取る場合の手数料)」が、たしかにシティバンクと新生銀行には書かれていません

…これが違っていて手数料が引かれていたら、まあ、ちょっと泣くことにします。(笑)でも、少額ずつでもマメに受け取れたら自分にはありがたいので、これが合っているといいなあ、と思いつつ処理を待ちます。どきどき。

…前にちらりと書きました、「支払い額に達しても処理をしないようサポートに直接頼む」という方法も念頭にあったのと、ほかで気になっていたこともあるので、ついでにあえて漫然と(笑)問い合わせていました。その回答がこちら。

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質問 (w-8BEN提出のタイミング)
30%天引きの免除は、ロイヤルティ支払い処理がなされる時点でW-8BENが受理されていれば適用されるのでしょうか?それとも売上が立った時点で受理されていないと適用されないのでしょうか?

回答
経理側で支払いのバッチ処理を行う前に、W8-BENが受理・適用されていれば、支払いに源泉徴収は発生しません。売上が計上されるタイミングは全く関係なく、支払いに対してかかるものです。



質問 (受取手数料が支払い額を超える場合)
ロイヤルティの受取が銀行受取の場合、1000円以上で処理されるそうですが、銀行での手数料は数千円かかると聞きました。支払い額より手数料が高い場合が出てきますが、どうなるのでしょうか?実際には1000円+手数料分を超えた時点で初めて支払われるのでしょうか?


回答
受け取り側の手数料は各銀行によって違うため、こちらでは機械的に1000円を超えた時点で支払いを行います。もし手数料が高い場合は、支払いを停止するリクエストを出していただき、支払いしてもよい額に達したときに支払い停止を外すリクエストを頂ければこちらで処理をいたします。
なお、支払いを停止した後に、KDPのアカウント情報を更新し保存し直すと、支払い停止のフラッグが外れてしまいますので、当社に依頼をする前に、アカウント情報を最新のものに更新していただくことをお勧めいたします。


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支払いを停止するリクエストの出し方は、
kdp-support@amazon.co.jpにメールをいただければこちらで手続きを行います
とのことですが、kdpにログインして問い合わせ欄から申し入れればアカウントごと伝わりますので、それが一番いいと思います。

こちらのブログでメール文面のテンプレートつきで解説しておられますので、リンクしておきます。

忌川タツヤのkindleは友だちさ! 様 「困ったこと」



この方法は、「銀行の口座開設や情報収集の間の時間稼ぎ」に利用できると思います。私は今月末分は一万円を超えていないので、とりあえずw-8BEN等の確認がとれるまでは、小切手受取(一万円までは処理されない)に設定していただけですが、額の大きい方はこれではしのげませんよね。

…こういうことは基本的なことなので、できればヘルプに載せておいてほしい旨を質問時にやんわり書き添えておいたところ、
「ヘルプコンテンツについては、分かりにくい部分などについては、近い将来に改善できるよう
取り組んでおりますので、ご理解のほどお願いいたします」
とのお答えでした。個人的にいちいち問い合わせではあちらも大変だと思いますので、早くKDPのヘルプですべて参照できるようになってほしいです。

…とりあえず、小切手にしていたアカウントの情報を書き換えてこなくちゃです。(疲れたのでこれは明日まわし(^ ^;))


ベネさんインタビュー雑誌発売メモ

ベネディクト・カンバーバッチ来日時のインタビューが少し前から紙媒体に出てきて、今週は雑誌発売がラッシュの感。なので、記念に(笑)わかった範囲でちょっとまとめておきます。他にもあるかもですがとりあえず。アマゾンに表紙画像がベネさんで出ていたものだけ画像もつけました。全部だったら壮観なのになー…(笑)


2/21発売 (…「2.21ベネさんテロ」って言いたいくらい、映画雑誌が軒並み!(笑))


SCREEN (スクリーン) 2013年 04月号
マーティン・フリーマン生写真応募者全員プレゼントもあるそうです。

ムービースター 2013年 04月号 
ベネさん10ページ特集でインタビューの他に「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の来日フッテージ・プレゼンテーションのQ&Aも掲載」とのこと。

FLIX(フリックス)2013年4月号


2/25発売 
 
ミステリマガジン 2013年 04月号 [雑誌]
前回の特集号は売り切れ続出だったミスマガ。今回はたくさん刷るんでしょうね。(笑)同じ早川で発売したシャーロック・ケースブック の宣伝も兼ねているようです。(宣伝するまでもないみたいですが…!)


アマゾンでは予約が受け付けられてないのもありますね。そんなにすごい人気なのか…(^ ^;)発売日に本屋さんに行くのが確実かな…?全部は買えないと思いますが、とりあえず実物を確認したいですー♪

2013/02/18

kindle漫画本作りメモ2・日本語版での条件と参照リンク

(kindleダイレクト・パブリッシングでの漫画本作りメモ二回目。まだ作業は試行錯誤中なのですが、アタマを整理したいのと、参照させていただいているページのリンクを一つにまとめたいのもあり、ちょっと書き出してみます。あくまで自分のやりたい形態に即して、また自分の知識の限界もあるメモですので、そのへんはご了承下さいませ)

…で、いよいよ日本語漫画であります。待ちに待った日本語ストアですが、オープンまでに時間がかかった分(そしてたぶん日本独自の条件も考慮された分)、ファイルを作る上での条件が変わってきてしまいました。

1.画像一枚あたりの容量の上限が変わった
前回(英語版当時・72dpiで書き出している)64KB

現在 画像は300dpi推奨  
・リフロー型の場合 127KB
・固定レイアウトの場合 256KB
・漫画の場合 800KB
(漫画が「固定レイアウトである場合のみ」800KBなのか確認できていませんが、いちおうそう解釈しています)

2.漫画は固定レイアウトを推奨されている


上記の条件を参照した「Kindleパブリッシング・ガイドライン」「日本語サポート補足資料」へのリンクがあるページにリンクしておきます。(それぞれのPDFに直接リンクで行くとブラウザ検索ができないので、いつもここから見ています。よくからくりがわからない(^ ^;))

kindleダイレクト・パブリッシング:ヘルプ 「サポートされているファイル形式



で、まずは基本のページ。コミスタからの漫画のアップの仕方がセルシスのサイトで解説されています。

CLIP: さっそくkindle用コミックを公開してみよう!


上記は、ページ丸ごとを一枚の画像として全画面表示させ、横長画面の場合は見開き表示されるように設定したものを作る雛形のようです。コミスタ以外で作業をしていても、このサイズで画像ファイルを書き出せばそのまま使えます。

KDPの条件は、容量が大きい画像をアップしやすく変化したので、このようにページ丸ごとを一枚として、拡大して読む形態が想定されていると思います。しかし、前回書きましたように、自分がやりたいのはページを分割して画面中央に表示させることなんですよね…あと、セルシスの例では目次がない。うちはショートショート集なので、これは必須です。とにかく、さらに情報を求めることに。

で、今参考にさせていただいたいるのがこちらです。

メモ帳 様 「KDPで漫画を出版」


技術メモ的なモノと気になるモノ 様 「Kindle用電子書籍ファイルの作り方 (mobiファイル)」
(上記ブログ様も参照なさっていた、具体的なコードの部分を解説して下さっているページです。ただし作ってらっしゃるのは文字の本)

また、セルシスのサンプルを元に出版なさったプロ漫画家の鈴木みそ様が、セルシスのサンプルにさらに著者名や目次、ページ数を追加したサンプルを公開しておられました。kindleでの出版関連をまとめておられるところにリンクを張っておきます。

鈴木みそ オフィシャルブログ 「ちんげ教」 様 「Amazonで漫画を出版」
(ファイル作成レベルのことは下のほうです。あ、こちらも「技術メモ」様を参照しておられますね!)

また、固定レイアウトでない、日本語ストアオープン前の例で、前回もご紹介したサイト様が詳しく書いておられました。一部はうちとも重なりますが、自分にはわからないことなどたくさん書いておられるので、とても参考になると思います。

ENJU 檜原まり子のページ 様 「AMAZONへの道コミック編5.データ変換マニュアル」



…こういったありがたい情報ページ様にとりあえずブックマークさせていただいて…いや、じつはまだすべては読み込んでいません。(^ ^;)もっと情報が必要になるかもしれません。
とりあえず自分のやりたいこととの兼ね合いで悩んでいるところは

・目次必須
・文字コンテンツを混在させたい(少なくとも目次と巻末の奥付・リンクなど)
・全画面表示にしたい
・固定レイアウトでないと容量を抑えなくてはならない?
・固定レイアウトの本のファイル構成が自分には複雑。馴染みのないコードを直接いじらなくてはならない


・(独自の免除事項)見開き2ページ表示はできなくていい



公開されているサンプルコードの一部を書き換えただけでは足りない部分(と、「どうしてこうできないの?」という疑問の部分)があるので、コード自体の意味を調べつつやらなくては…ああ、もう脳のキャパ限界。(^ ^;)
リフロー型なら画像とHTMLだけ(つまり基本的にはホームページを作るのと同じ)なので、HP作成に使っているDreamweaverを援用すれば、コードがほとんど読めないワタクシでも前回のように作れるんです。

しかし、全画面表示にするには、「固定レイアウト」でないとダメなようで、これが前回のやり方だとできないらしい…のです。(「」らしい」で、確認できてないです。こちらができれば慣れたやり方でやりたいんですが…)
ヘルプページの「画像の準備」には「縦横比が9:11のHTML画像は、画面いっぱいに自動表示されます」とあるので、その比率でやってみたんですが…他の比率と同じように四方に1センチ程度の余白が入ります。やり方がどこかまずかったんだろうか…。

どうも、セルシスのサンプルや、その他ほとんどの例で出てくるサンプルはePubという形式で電子書籍を作るときのファイル構成らしいんですが、これ、自分はまったく馴染みがないんです。(日本語ですでに出してる文字の本はWordからの変換なので)
KDPのガイドラインも、当たり前のようにそちら(ePubのときのファイル構成)での作業で出てくるXML?らしきコードが書かれているのですが…ヘルプページで解説があるのはWordとHTMLでサポートされてるコードくらいなんですよね。このギャップは一体?(^ ^;)

ePub形式の本がコードをいじらずに作れるフリーソフトでSigilというのがあるのでダウンロードしてみたのですが、これが最新バージョンのePub3(固定レイアウトやルビが可能)というやつにまだ対応してないらしく、対応してる有料ソフトはウン万円…とまあ、自分が認識している四面楚歌(笑)はこんな感じです。

その他いろいろ、自分なりの「情報の間隙」がありまして、現在いろいろ調べつつ煩悶中です。もしかしたら今ブックマークしている範囲で解決できるのかも。でもこの先、文字と絵の混在その他はやっていきたいですし、ここはコードごと理解しておいたほうがあとがラクそう。もうしばらく知恵熱です…。ふうう!

1日中これだけやっていられたら、数日で解決しそうなんですがねえ…。ちんたらアレをやりコレをやりなのが、またストレスたまります…(まあ飽きっぽいのでこのほうがいいのかもですが…)KDPのシステムがアップデートされればころっと変わるかもしれない、というのがまた…まあグチっても仕方ない。日本語ストアがあるだけでもありがたいんですから。(^ ^;)とりあえずいろいろ書き出しただけでもスッキリして問題を把握しやすくなったので、ガンバリます!
  

2013/02/17

二次大戦直後の「現代版」ホームズ/『シャーロック・ホームズの殺しのドレス』(1946)


マーク・ゲイティス兄スティーヴン・モファット様がよく言及なさっている、ベイジル・ラスボーン「現代版」シャーロック・ホームズ。ワンコインDVDで買っていたのをやっと鑑賞しました♪(『殺しのドレス』と聞くとブライアン・デ・パルマのサスペンスものを思い出しますが、これは別物(笑))

結論。なるほど、こりゃー面白いや!(笑)…映画としてどうかというと、正直「退屈はしない」というレベルで小粒ではあるんですが、SHERLOCKのアプローチのヒントになった、というのはすごく納得でした。原作ネタのアレンジの仕方とか、非常にしゃれていてテンポも速い!ただ、原作ネタうんぬんという部分は原作を知っている観客しか楽しめないので、映像作品として評価する上では刺身のツマではあるんですが。(…原作を知らずとも充分すぎるほど楽しめるSHERLOCKは、やはり段違いの出来映えだなー…と再認識しました☆)

ストーリーは、「ダートムア刑務所」(笑)で作られた三つのオルゴールが競売にかけられ、競り落とした人物から、謎の人物がそれらを奪おうとする…というもの。原作の『バスカヴイル家の犬』、『六つのナポレオン』、『ボヘミアの醜聞』などの要素が織り込まれてはいますが、脚色というよりオリジナルのストーリーです。たくさんの原作ネタを織り込みながら、全体としては特定の原作エピソードに対応しない、『SHERLOCK』の『グレート・ゲーム』と似たやり方。時代設定も「現代」(1946年作品なのでその当時)なので、馬車の代わりに車、電気ももちろんありますし、ホームズも普通のコート姿。ナチスの使ったガス、なんてのも出てきます。1946年と考えるとまさに「ホットな」話題。たぶん公開当時に見たホームズファンは、現代の私たちがSHERLOCKを見たときのように「そうきましたか!」を楽しんだんだろうな、と思います。(笑)

オチの部分がやや簡単すぎるというか、まあお手軽ではあるのですが、充分楽しめました。上映時間は69分。テレビの帯ドラマのように、短いインターバルで新作映画がかけられた時代のものと思えば、この「お手軽さ」は許せるものです。テンポもサクサクしていて、ほんとに退屈しません。

ホームズ役のベイジル・ラスボーンは美声で、BBC現代版やグラナダ版など、美男タイプのホームズに慣れた目で見ると、落ち着いた「大人」感がありました。逆に細やかな心理描写はほとんどないキャラクターになっています。これはけなしてるのではなくて、映画の尺に合ってると思いました。

ワトスンはナイジェル・ブルース。ちょっと抜けてる「古きよき」ワトスンで、けれど彼の無意識の言葉からホームズがヒントを得る、といういいコンビネーションになっています。ピンと張りつめた個性のホームズに対して、ガス抜きの役割を担っています。
個人的には、グラナダ版前半でワトスンをやったデヴィッド・バークや、マーティン・フリーマンの現代版のジョンのような、「シャーロック・ホームズと対等に丁々発止を演じる賢いワトスン」がとても好きです。でも、このワトスンもとてもいい。ホームズとの「おっさん二人」の生活が、すごく自然に見えるんです。

とくに思ったのが、事件の聞き込みに行って店から出てきたところ。今会った人物について話しながら歩くだけなんですが、これがすごく自然でよかった…。ワトスンのちょっとぶっきらぼうなくらいの発音の仕方に、「気の置けないおっさん二人」のリアリティーが感じられました。いい意味で大味なんです。実際のおっさんのつきあいってこんな感じだよなー、という感じ。

ラストのシークエンスにサミュエル・ジョンソンとボズウェルが出てきたり(ボズウェルはサミュエル・ジョンソンの伝記を書いたことで有名な人で、ワトスンは「ボズウェル」と揶揄されることがありますね)、いろんなネタの仕込み方が、ホームズファンのゲイティス兄やモファット様にはたまらないだろうなあ…と思うと同時に、「この感覚を自分たちの作品の観客にも提供しよう」というヒントになったんだろうなあ、と、すごく納得できました。(余談ですが、このジョンソン博士の元住居を案内しているおじさんが、すごくコナン・ドイル似ています。わざと似せているジョークなのかどうなのかわかりませんが…(笑))

ジョンとシャーロックの、ある意味繊細で幼稚な(笑)色っぽい関係を深読みすることに慣れすぎた(?)身には、キャラクターの人間関係や心理より、プロットをさくっと楽しめるのが新鮮でした。これはこれで気楽でいいな♪なんというか、見ていて自分も「プロットを考える」モードになれるので、そういうことを考えたいとき、ウォーミングアップに見るには最適では。

…というわけでラスボーンのホームズ、たくさんあるらしいのでもっと見てみたくなったのですが、Amazonで検索するとコレクターズ・ボックスしか出てきません…しかもカラー化されたのと抱き合わせですごく高い。(^^;)モノクロでいいから、レンタルで手軽に見られるようにしてほしいです!なんか「もっと見たい」という気持ちにさせられました。


字幕無しですがYoutubeにも全編上がっています。




自分が買ったワンコイン版は今アマゾンで出てきませんが、
たぶんコレと同じもの。

別の俳優さんの廉価ホームズシリーズの巻末に、なぜか入っています。
(これ、25分のテレビシリーズだそうで、前に本屋さんで見て気になってました。
気楽に見られそうなのでセットの一つ目のほうを注文してしまいました(笑))



コレクターズ・ボックス。
カラー版とモノクロ版で『殺しのドレス』を含めた4作品が入っているそうです。



2013/02/11

kindle漫画本作りメモ1・英語版でやったことの確認

小説二本に続き、漫画のkindle化作業を進めています。
漫画は文字モノとちがう悩みどころがいろいろあって、検索していても「これが決定版!」という方法論は出てきません。もちろんこれから、KDP自体の体制が改良されれば考えなくて済むこともたくさんあるんですが。…とにかく、いろいろ拝見するうちに、途中の試行錯誤を公開することも意味があるかな、と思えたので備忘録を兼ねて残しておくことにしました。

当初、作品は英語版を先に出した『宇宙探偵ホォムズ』の日本語版を考えていました。でもこちらは紙の同人誌をまだ売っているため、構成の仕方とか(英語版では同人誌をご覧になれる方はいなかったため、紙の巻ごとではなくいろんな巻から再編集しました。条件が違う日本語版ではどうするか、など)未決事項があるので、数年絶版状態になっている『チョロQワトスン』シリーズを先にやってみようかな、と考えています。もともとチョロQワトスンを宇宙に持っていこう、という気まぐれでできたのが宇宙探偵なので、「チビの萌えキャラになったワトスンで遊ぶ」というコンセプト(?)は同じです。(笑)

さて、まずは前回やってみた方法を確認してみます。この英語kindle版では言語以外に大きな変更があって、もとのページ単位でなく、1~3コマごとに分けて表示させています。これは、出した当時…まだKDP経由の日本語漫画はあまりkindleストアになくて(『青空ファインダーロック』という初めての日本語漫画がkindleストアに出て、その後いくつかの英訳漫画が出ていた程度でした)、グラフィックノベル系のサンプルをいろいろダウンロードして読み比べてみました。ページ丸ごとで1表示、というのが多かったですが、とても小さくて読みにくく感じました。今は拡大機能がありますが、それもなかったので…。で、少数ですがページを分割して拡大表示しているケースがあって、それがダンゼン読みやすく感じたので、自分もやってみることにしたわけです。

英語版漫画でやってみた方法

理想としては、コマ分けしたものをどんなデバイスでも画面中央に表示するようにしたかったのですが、そういう指定はできませんでした。で、切り取ったコマの周りに余白をつけて、kindle本体で見たときに中央に表示されるようにしました。(当時HTMLの記述ごと公開してくださっているブログがあって、一部参照させていただきました。そちらもご紹介したかったのですが、検索してもなぜか見つかりません。とりえず自分の手順のみメモしておきますね)

1.元ファイルで台詞を英語に直し、横組みや字数増に伴ってフキダシの大きさ・配置を変える。Jpegで実物サイズで書き出し。これは表示されたコマをなるべく紙で見たときのサイズに近づけるため。kindleのディスプレイを超えるサイズのコマは縮小されることになります。解像度を忘れていまったんですが(^ ^;)、…とにかく当時のkindle本体のディスプレイに合わせました。
Comicstudio/Photoshop 元ファイル形式が本によって二種類あったので、各々で作業)

2.適宜1~3コマ程度で切り出し、他のコマのフキダシがかかっていた部分を描き足す等の作業をする。コマが中央に表示されるように(当時のkindleディスプレイの比率で)525×650に合わせて余白をつけ、64KB以内(当時の上限容量)で書き出す。
Photoshopで作業後、「ウェブおよびデバイス用に保存」で保存

3.余白つきの画像をHTMLで順番に組む
Dreamweaver

4.ショートショート集なので、すべてのコンテンツ、項目トビラにリンクした目次をつけるDreamweaver

5.まえがき・あとがき・その他リンク等の文字コンテンツを追加するDreamweaver

6.HTMLファイルと画像ファイルをzipでまとめ、KDPにアップロードする


…実際にはあとから台詞に修正が入ったり、別コマのフキダシがかかる部分で別バージョンのファイルを作りなおしたりしたため、行ったり来たりを繰り返してかなり時間がかかりました。台詞の量でフキダシの大きさが変わるので、Jpegに切り出してから一括で台詞を入れる手順にはできなかったんです。(^ ^;)で、いちおう出来上がりはこんな感じです。(余白のバランスがわかるように外枠を加えています。実際の画像では外枠はつけていません)





…コマ分けして結果的にページ数が増えているので、もしかしてページ稼ぎと間違われるのでは…という心配もありました。でもストアでいただいたレビューでは、ありがたいことに"fun reading experience"(直訳・楽しい読書体験)と評価していただけたので、方法としては大丈夫だったかな、と思います。(ただ、これは、この漫画が長いストーリーを流れるように読んでいくものではなく、コマごとの絵をキャラクター商品を見るように楽しむタイプのものであったため、フィットしていたのではないかと思います。他のタイプの漫画の場合、こういう方法をとったかどうか自分でもわかりません)

  
…これをフキダシの中身を日本語のままで、同じことすればいいじゃん♪と考えていたんですが…日本語ストアがオープンするまでに、いろいろと条件が変わってきてしまいました。それで「現時点でのベスト」を考えると、どうも悩みどころがいろいろ出てきまして。

…長くなってしまった。(^ ^;)今の問題点についてはまた改めて書きます。


2013/02/10

「愛の労働」


kindleでちまちま読んでいた『翻訳の基本』を読了。カタいタイトルですが、内容は誤訳と英語トリビアがネタの短いコラムを集めたもので、とても気楽に楽しく読めました♪…同じ著者の『英和翻訳基本辞典』(こちらも購入しました♪)の評判をツイッターで拝見した時イモヅル式に見つけて、kindle版が出ていたので即買いしたものです。500円以上のkindle本を買ったのは初めてでしたが、後悔なしです。紙の本の半額以下ですし、この本の特性として、全文検索ができるkindle版の利用価値は高いです♪

…さて、この本のなかで、いろいろな誤訳・紛らわしい訳について書かれているのですが…そのなかの一つが「a labour of love」。直訳すると「愛の労働」。…私、このコラムで冗談にされているのと似た方向に解釈してまして、てっきり「人類最古の商売」のことだと思っていたんです!(笑)正解は「好きでする仕事」「自分自身の楽しみや人を喜ばせるためにする仕事で、金銭その他の利益を求めないもの」だそうです。愛ゆえに見返りを求めずにする仕事、みたいなニュアンスでしょうか。聖書にある言葉だそうです。

この言葉が、つい最近読んだマーク・ゲイティスのインタビュー記事で使われていました。ご本人のコメント部分は短いですが、原文はこちら。

Doctor Who Writer Mark Gatiss Has Been Waiting Over TEN Years For 'An Adventure In Space And Time'

ゲイティス氏は『ドクター・フー』の熱烈なファンとして知られているのですが、そのドクター・フーの脚本も書き、自身俳優として出演もしていますね。今年はドクター・フー五十周年で、そのお祝いの一環として第一シリーズ制作時のドキュメンタリー・ドラマの制作が進行中で、その脚本を担当したのがマーク・ゲイティス氏。それについての記事です。

…この企画はじつは四十周年記念でやりたかったことで、実現に12年もかかってしまった…との言葉のあとに、こう続けています。

"It's a real labour of love for me and I'm just really thrilled that everything's come together for the 50th...It just seems exactly the right time, and a wonderful cast and it's a very lovely story."

これは僕にとって真のlabour of loveで、これがやっと実現するのが五十周年であることにすごく興奮してるんだ…まさに完璧なタイミング。素晴らしいキャストだし、とても魅力的なストーリーだよ」

…この「愛の労働」では、もちろんゲイティス氏は報酬を受け取っているわけでしょうが(笑)…文面から、依頼を受けての仕事じゃなくて、自分で企画を売り込んだように読めますよね。「損得抜きでとにかく実現させたくてたまらなかった」という感じが伝わってきます。

シャーロックといいポワロといい、オリジナルのClooked Houseリーグ・オブ・ジェントルメンといい…この方のお仕事はすべからく「labour of love」の要素が感じられてうらやましい(笑)。でも今回はまた格別の思いでおられるようです。番組をリアルタイムで見られないのが残念ですが、すぐにYoutubeなどでは見られると思いますし、ゆくゆくはきちんと字幕のついたソフトのリリースや吹き替え版放映などもされてほしいですね…日本でもドクター・フーは放映されているので、可能性はあると思います♪

上記の言葉を含めた、パーティーでのインタビュー映像がこちら。逆光ですが心底嬉しそうなご様子です。原作のホームズさんのいう「仕事が報酬」って状態に近いのかもしれませんね…(笑)



すでに英語のWikipediaにもこのドラマのページができていました。まだ撮影始まったばかりなのに!注目の度合いが伺われます…!

wikipedia: An Adventure in Space and Time

サークルからのお知らせ・通販について


同人誌通販についてのちょこっとしたお知らせです。
昨日、通販のお申し込みメールが送れないケースがあったと教えていただきました。(ありがとうございました!)メール受付がOutlookと連動したリンクになっているため、ほかのソフトをお使いの場合は使えないんですね…これまでにもそういうケースがありましたら、大変申し訳ありません。同人誌コーナーの通販ページを修正しましたので、どうぞよろしくお願いいたします。

SUSSANRAPサイト内・同人誌な部屋

今回は、Pixivのメッセージ機能でご連絡をいただくことができました。もしメールが不調でしたら、こういった他の経路もご利用くださいませ。(そのへんも、通販ページにてご案内しております)
また、なにかご不便な点や問題がありましたら、お知らせいただけたら幸いです。合わせてよろしくお願いいたします。

2013/02/06

KDPに登録する銀行口座について


KDP(Kindleダイレクト・パブリッシング)の事務作業のなかで後回しにしていた、売上受け取り口座選びについてのメモです。
…前にもご紹介しましたが、たいぶ前に調べたとき下記のページを拝見して、今使っている口座で受け取ると手数料が数千円かかってしまうとわかり、どこかに口座を作らなきゃな、と思ってたんです。

ENJU 檜原まりこ様のページ 内:  KDPについて知り得たこと


で、リフティングチャージという手数料の関係で、シティバンク三菱東京UFJ新生銀行…が候補でした。でも(あくまで自分が検索した範囲では、ですが)シティバンクは20万円以上の残高がないと口座維持に手数料がかかるというし(それがかからないというeセービング口座という枠の新規受け付けが終了している)、三菱東京UFJはもともと口座は持っているんですが、リフティングチャージが無料になるのは本店だけ、しかも受け取る金額が3000円までらしい…?ということで…結局消去法で新生銀行の一択になりました。(ほかにもあるかも、と上記の記事にあるのですが、見つけられなかったので…)

アマゾンから支払い処理が行われるのは、ロイヤルティ(販売価格のうちの出版側の取り分)の累計が1000円を越えた時。月末〆で、60日後の支払いになります。うちも今月末には晴れて処理される予定です。しかーし!上記の記事を拝見すると、新生銀行やシティバンクにしても「ロイヤルティを受け取るたびに」リフティングチャージ分の2500円を取られるように読めるんですが…それって…受け取る金額より手数料が高くなるときはどうなるの?(^ ^;)そんなんしてたら、うちなんか結局はほとんど受け取れないぢゃないですかっ!(汗)

このへんのこと、検索してもほとんど出てこないんです。上記のリフティングチャージに関しても、銀行ごとのあまりふれたくない話題であるらしく、「リフティングチャージがかからない銀行一覧!」みたいな記事は引っかかってきません。FX取引とかのからみで解説されてるところはあるんですが、関係ない情報がからんで自分にはかえってややこしい。
それより、KDPで出版なさった方で、たくさん売れている方はすでに支払いを受けとっているはず。そういう方が情報を公開してくれていないかしら?…ということで改めて検索してみたら、こちらのブログに書かれていました。

ひまつぶし雑記帖 様: kindle kdpで初の振込

こちらの方はシティバンクのようですが、銀行手数料はかかっていないとあります。これがリフティングチャージ2500円を含めてのことなのかどうかわからないんですが…でもちょっと希望はもてる…かな?(^ ^;)

KDPのアカウント情報に銀行の情報を書き込まないでおくと、自動的に小切手支払いの扱いになります。こちらだと一万円(USでは100ドル)分支払い額が貯まるまでは処理されません。アメリカでは手数料の節約のため、100ドルを超えても処理されないようにお願いすることもできるというし…。結局そちらを選ぶ可能性もありますが、自分の目で確かめたいので、まずは一度新生銀行で受け取ってみようかと思います。
また、新生銀行にしても、下記の記事を見ると将来的には口座維持手数料がかかるかもしれないんですが…まあ、今は他に選択肢がないんだから、仕方ないですね。(^ ^;)

フィナンシャルセンターで新生銀行の口座開設 あえて窓口で口座を作る

…以前(昨年分のサイト内日記で)書きました、アメリカでの源泉徴収30%を免除してもらうための書類、SS-4W-8BENの提出については、下記のブログにも解説されています。こちらでも口座で受け取りを確認、というのを書いてくださるらしいのですが、「次回」になってるので…残念、こちらで読めれば自力で調べずに済んだのに。(笑)

キンドる速報 様: KDPの売上にかけられる米国所得税を回避する方法 「SS-4取得編」

            KDPの売上にかけられる米国所得税を回避する方法 「W-8BEN提出編

それと、やはり新生銀行を選んだ方が、申請・本の作成の過程をブログで公開なさっておられましたので、申請編まとめにリンクさせていただきます。遡っていくと銀行の問題も書いておられますので、これから手続きを考えている方はとても参考になると思います。

MIYAさんの電子出版への道 様:  まとめ・電子出版への道(申請編)

…そういえば、先月シアトルのアマゾンに送ったW-8BENはその後音沙汰がないなあ…。どうやら受理されるとメールが来るらしいんですが。いちおう書留扱いにしたので、到着しているかどうかあとで確認してみます…。

…さて、さっき口座を開く手続きに必要な免許証コピーをとりに行ってきたので、明日書類を投函しようと思います。これでkindle本の事務周りでやることはなくなります。ふう。(^^;)やっと本のほうに専念できマス。…といいつつ、こちらもマンガのファイルの仕様で悩みまくっているんですが…(それはまた別の話!(笑))

2013/02/02

「ブロマンス」全国区へ?(笑)/『テッド』


我慢できずに見てきましたテッド
男の子とクマのぬいぐるみの友情物語。主人公は友達のいない男の子ジョンと、彼がクリスマスにもらった大きなクマのぬいぐるみテッド。ぬいぐるみが動いてしゃべってくれたらなあ…という願いがあっさり叶い、テッドは生きた友達に。しかし27年後、男の子はダメな大人に、ぬいぐるみは下品な中年クマになっていましたとさ…。というコメディです。(ただしシモネタ全開のためR15(^ ^;))



事前に「まさか泣けるとわ」みたいな感想をチラチラ拝見していたので、ラストで泣けるのかなーと思っていたら…わりと最初のほうで泣けてしまいましたですよ。冒頭の、男の子とクマのやりとりがけっこうストレートに、ディズニー映画かよって感じで泣けて。(^^;)途中もけっこう涙腺ポイント多くて。そして事前に記事で言及されていたブロマンス要素…この言葉は男性同士の、同性愛ではない萌える絆(笑)を指すもので、自分自身知ってからそんなに月日がたっていないのですが…(Wikipediaの解説はこちら。→ 「ブロマンス」)いやー、マジでブロマンスですわこれ!…とか思ったらパンフにもそう書かれていました…。(あんまりパンフ買わないほうなんですが、買ってしまいました。(^ ^;)しかし書きたいことがほとんどすでに書かれていてなんかくやしい…!(笑))

…それもけっこうベタベタしたほうの(?)ブロマンス。ふと自分がイメージする「ブロマンス」なフィクションて、もう少しドライな関係でそこを深読みする楽しみ♪みたいなのが多いんですが…たいていは大人のバディものなので、この子たち(子供時代)みたいに「僕たち一生親友だよネ」なんてカワイイこたー言わないですし。(笑)でもこれは見た目がクマである分、ストレートに出しても平気ですね。人間でこれやったらあまりに…いや、やってるのもあるけどさ!(世の中の流れですよもう!(笑))
「友情」の範疇であるブロマンス要素に加えて、「子供時代の絆」というノスタルジー要素(出てくる70~80年代ネタの数々!)をかなり前面に押し出していて、これがまたステキにヒキョーです!(最近この手のオマージュネタ満載映画って多い気がしますネ(笑))

とはいえ監督のインタビューによると、当初のアイデアでは友情のファクターはなく、「見た目はばかばかしくて行動は普通なキャラ」、というおかしさが主眼だったそう。逆にいうと、だからこそ「ブロマンスとして」も、うまく仕上がったのかも。なんというか、最初からそれがメインのテーマでなかったところが。
(腐女子目線から見ると、「いかにも狙ってる」感じがすると興ざめなことが多々あるので…いや、「あざとい!」と言いつつはまっちゃうものもたくさんあるわけですが、うまく仕上がるかどうかはけっこう「さじ加減」が大事な気がします…)

この手の設定(普通は相棒はクマではない)で当然ながら出てくる、「彼と私のどっちを選ぶの」なシチュエーションをど真ん中に持ってきてます。もう、そこがテーマですね。(しかしこの彼女さんが天使のような人で…なんでこんな美人で性格良くて高収入の人がこんな人とくっついてるんだ…というあたりはまあ、言うだけ野暮ですね。男性向けファンタシーということで(笑))

トリビアネタは買ったパンフにほとんど書かれているし、もう書くことないんですが…。一つ、日本の評論家さんのブロマンスに関する寄稿に「オンナにはわっかんねーだろーなー」的な流し目があって違和感ありまくりだったことは書いておきたいと思います!…だって「ブロマンス」は腐女子の領域だとばっかり!思ってましたですよ!(笑)私の見た回ほとんど女性だけでしたしね。(レディースデーだったのもあるけど!(笑))そしてここで言われてる「男子」みたいな「女子」はたっくさんいます!(デートで恋愛映画を見に行くより友達とコスプレしてスターウォーズを見るほうがいい…ってその感覚は性別関係ない!絶対!(笑))

女性に嫌われる部分があるとしたら、ブロマンスの部分じゃなくてシモネタ・不謹慎ネタのほうじゃないかな。(下品なわりに「画面にもろに出さない」ボーダーにはかなり神経使われてましたが)シモネタに限らずいろんなタイプの不謹慎ネタが入ってるので、どのネタに眉をひそめるかは、性別でなく個人の嗜好の問題じゃないかなー、と思います。下品なものを笑えるほうがいいとはまったく思わないです。環境から身についた文化圏(?)の問題が大きいと思いますし…線引きが難しい。(今回はほとんどのネタは笑って見ましたが、人種ネタとかは一瞬引きました。今の自分にとって「シャレにならない」のはそのあたりなのかもです)

…真面目な話はともかく。寄稿のなかで名前が上がってた「ブロマンス映画」に『ショーン・オブ・ザ・デッド』がありました!サイモン・ペッグニック・フロストはもう、リアルブロマンスですから(笑)腐属性にはたまらんですよね♪(作品的にも『宇宙人ポール』でさらに進化していた…(笑))
…ふと思い出しましたが、この『ショーン・オブ・ザ・デッド』…『ホビット』のパンフでマーティン・フリーマンの「出演作」と書いてあったのは問題あるんじゃ…(カメオもいいとこですので。まばたきしてたら見逃します!(笑))

マーク・ウォルバーグといえば『ブギーナイツ』を思い出すんですが…というか、この方これくらいしか記憶がなくて、脳内イメージがおおらかなシモネタとセットになってる人なんですが(ごめんなさい。プロフィール見たらけっこう他のも見てるのにな(^ ^;))…ほんと今回よかったです。主張しすぎないところが。でもなによりクマが。かわいいしちっこさがたまらんです♪あと、ナレーションでパトリック・スチュワートの声が聴けたのも嬉しかったです♪(事前に教えていただいたので、知っていなければ意識しなかったかも)ほかのカメオも豪華でした。そのへんは見てのお楽しみなので自粛します~。

…後半にテッドの危機があるんですが、ここはちょっと、素直にこわかったです。もっと「面白く」撮ってもよかったのでは…と思います。ここでちょっと失速しちゃう感じがあるので…。ちょっとコワイ役を演じているのがジョバンニ・リビシ。ミョーにリアルで笑えないんですよ、この方。うますぎるんです。痛さが。(すごく繊細な演技をなさる方で、個人的にはケイト・ブランシェットと共演した二本、『ギフト』と『ヘヴン』をオススメします♪)
…たとえばジャック・ブラックみたいな、ぶっ飛んだテンションの人がこの役をやってたら、もっと気楽に見られたシークエンスかも、と思うんですが。ここにリアルなトーンが入り込むせいで、「ジョンが年とって死んだ後もテッドは『生きてる』のかしら…」とか余計な「リアル」が頭をよぎってしまいました。うーん。(^ ^;)

…まあとにかく、これは「ブロマンス」という言葉自体が一般に普及するきっかけになるかも…?(笑)という、笑って泣けて楽しめる映画でした。へんな言い方ですが、クマの全開な毒舌とシモネタが、逆に「あまりにベタな友情物語」の毒消しになってて、逆説的に「大人が安心して(?)見られる」映画になってる気もします。(この「大人」は偏った意味のほうで(笑))

大満足ではあったのですが…こんだけブロマンスブロマンス連発しておいてアレですが…これ…ブロマンスか?なんてどこかで思うわけです。はて。なにか違和感が。
アレコレ考えてやっと納得。クマとマーク・ウォルバーグのやおいネタが浮かばないんですよ…。(そこか基準は!(^^;))

…そして、これは公開前から「シャーロックとジョン見立て」の色眼鏡があったので、早くもクロスオーバーネタがあふれております…。見た目はジョンがテッドでずっとそういうイメージだったんですが、見てみると役割配分はジョンはジョン(!)で、シャーロックがテッドなんですよねー…。(笑)

帰りに『フラッシュ・ゴードン』を借りようと思ったら(劇中に出てきます。見たくなります絶対!(笑))、近所のTSUTAYAになかったです…(涙)。テレビでしか見たことないんですが、B級のヒーローもので、映画でも何度も出てきたあの歌は強烈に覚えております!パロディで『フレッシュ・ゴードン』というポルノも作られたと聞いた覚えが…これはパンフにも書かれていましたから、かなり有名なんでしょうね。(笑)しかもパンフによると、日本ではSFブームのどさくさに紛れて一般映画として公開されてしまったとか。…いや、そちらは別に見たいとも思わんですが!(^^;)

Twitterの『テッド』公式アカウントもおもしろいので、ついでにリンクを貼っておきますね。(たびたび笑わせてもらってるので、映画終わっても続けてくれないかな…(笑))

『Ted』公式ツイッター