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2013/03/09

新刊作業とトレス台


2013/03/09 06:23(←ポメラのタイムスタンプ)
おはようございます!珍しく早朝に日記を書いてます。ブログに移行してから、なんとなく「記事」として書くことを意識しちゃうせいか、普通の日記的なことが書けなくなってました。サイト内の日記では同じ日付で複数の小見出しって普通にやってたんですが、どうもそれがブログだとやりにくいですねえ…いや、やらないほうがいいんでしょうけれど…。どーもそのへんが、カオスなのーみそを反映できなくて。つくづくタグ付けした記事を書くには向かないのーみそだなあ、と。(書くたびにタグが増えてしまうー(笑))

春コミ新刊作業中
さて、それはともかく、3/17春コミ合わせの同人誌新刊作業をしております。
pixivにサークルカットとさらっとしたおしながき的なものを載せております。(サンプルはサイトの同人誌コーナーで載せているものと同じですが、pixivのほうが使い勝手が良い環境の方はぜひどうぞ。「作品タグ」欄の「春コミ」タグで、持込予定でpixivに上がっているもののサンプルは一覧できます。ただ、在庫すべてはあちらにアップできていませんのでご了承下さい)

pixiv: 2013/3/17春コミサークルカット(に-28a)


今回はSHERLOCKシーズン1のプレイバック本です。シーズン2の本でやったのと同じ、英語の名台詞と独自訳+深読み・トリビア・萌え語り(笑)で全体を振り返る形式です。シーズン2本をやってるうちからぼんやりと考えてはいたんですが、イベント会場でゆきずりの方に「これのシーズン1版もほしい」というお声をいただいて、ありがたく背中を押されました。

で、やってみたらもう楽しくて(笑)。台詞は本に使ったものの三倍くらい書き取ってしまったんですが(^^;)、台詞ばっかりでは引用の域を越えるので、泣く泣く削りました。(いちおうそのへんのラインは気にしています。まあ、二次創作やってる時点で頭隠してなんとやら、みたいなものですが(^ ^;))…で、その英語台詞を訳していくわけですが、吹替版や字幕版は字数の制約があるので、どうしても意訳や省略をせざるをえないんですよね。これは仕方のないことだし、その条件に合わせてなめらかに訳すのがプロの翻訳家さんの技術でもあると思っています。

今回の自分のようなのはその制約がないし、小説のように流して見たときに読みやすく、という必要もないので、元の台詞のニュアンスをなるべく表現しようと無い知恵を絞ってます。翻訳は究極の味読でもあるので、この作業をしてるとどんどん深読みに走ってしまうんですよね。これが…楽しい。(笑)もう情報もいろいろ流通していてトリビアといえるようなことも少なくなってるので、わりと素直に見直してるだけなんですが…なぜか第一話だけでページがいっぱいいっぱいになってしまいました。(^ ^;)(漫画キャストの他作品レビューもやっぱりいれたいのと、中綴じ製本なのでページの数の限界です)たぶん間に合うと思うので、よろしくお願いいたします。

トレス台さまさま❤
で、漫画やイラストのほうで…ワタクシ、アナログ時代からペン入れがものすごく苦手で、デジタルになって「ペン入れがやり直せる」というのが福音なんですが、どうもペンタブでの感覚が歯がゆい場面が出てきまして、今はアナログとの併用を試しています。
(レイアウトや絵の配置の微調整はデジタルのほうがよくて、絵を描く作業(とくに下描き)は手描きのほうが早い。…ワタクシ、絵を描きあげたときに「あと1センチ横にずらして描けてたら!」とか、「これの98%くらいのサイズで描けてたら!」いうことが多くて、デジタルに取り込んでからも配置やサイズの微調整が必須なんです(^ ^;))

その一環で、先日トレス台を買いました。歴代でいうと四つ目です。デジタルになってからはなるべくデジタルですませたかったのと、昔のアニメーター時代のトラウマが甦る(木の箱に蛍光灯が入ってた時代の話ですが(^^;))のもあって避けていて、ずいぶんご無沙汰になります。

これと柔らかめ(B)のシャーペンを組み合わせてクリンナップをしてみたら…これが目からウロコ。使っている方には今さらだと思いますが、デジタルで不自由に感じていた部分がすべて解消されるので、楽に感じます。おまけに今はLEDなんですね。宣伝するわけではないですが、買った機種が表面に継ぎ目がまったくないんです。(昔のは透過部分と枠のあいだの継ぎ目がありましたですね)これがストレスかからない。
加えて、A4サイズで傾斜をつけることができるので、コンパクトな作業台としてすごく便利。これ、使ってみるまでは「そんなのいらない」と思ってたんですが、傾斜をつけた状態で描いてみるとたしかにラクで、とくにカメラが寄った感じの絵のデッサンが狂いにくい。(目が近い距離で大きめの絵を描くと、微妙にパースがかかった位置から見るのでデッサンが狂いやすかった)絵を描くのは生理的な部分が大きいので個人差も大きいんですが、これは自分にはアタリでした。

買ったのはコチラ。昔に比べると全体に価格も下がっていて驚きました…。
トレース台 LED A4

思えばペン入れが苦手というのは、鉛筆でガサガサと引いた線の中からいい線を選び出す作業(クリンナップ)と、タッチをつけた仕上げの線を出すという作業をいっぺんにやろうとしていたためかも、と思うようになりました。昔は鉛筆描きした原稿にそのままペンを入れて、下描きは消しゴムで消す、という手順でしたから、そうせざるを得なかったのですが…。もちろんこれがきちんとできてる方が大多数なわけですが、自分にはできてなかったんですね。(自分にとっての「クリンナップ」の重要性に二十年前に気づいていれば…(^^;))

それと、描くときのサイズの重要性。…デジタルはいくらでも拡大して作業ができるんですが、漫画の場合、コマを詰め込んでしまう傾向が自分にあるので、なるべく描き込めないように、最近はA5の場合はA5原寸で描いてたんです。プリントアウトして手描きの修正を加えるときもそのサイズ。これが窮屈だったようです。A4サイズで描いてみたらものすごくラクでした。…これって、結局B4でトンボがついてる漫画原稿用紙に描くのとほぼ同じ感じですね。理にかなっていたんだなあ…と思います。

…今はトレス台を使ってもなぞるのが精一杯ですが、少しだけ絵を描くのが楽になりました。好みの絵柄に近づけていけるといいな。デジタルは作業を可逆的にしてくれるけど、逆に直感的な作業では時間がかかりすぎる部分もあるんですよね。たしか竹本泉先生だったか、デジタル化してから作業時間がよけいにかかると書かれていたと思います。
…どうもこれまで、デジタルの「道具の都合」に自分が合わせようとしていたみたいです。アナログでも「基準の作業手順にとらわれる」傾向があって勝手に苦しがっていたようなので、これからは自分のわがままを通そうと思った次第です。(笑)

欠点は消しゴムのカスが出ることと、アンドゥができないことですかね。(レイヤーに似たことは別の紙を重ねればできる(笑))とにかく、久しぶりに「絵を描くのが楽しい」感覚を味わいました。

トレス台を作業台に使ってA4サイズで「ラクに」描いたジョンスケッチ。
スキャンのままゴミ取りもなにもしてない状態ですが…
(左下が白いのは一緒に描いちゃったシャーさんを削除したため。
こういうことができるのがデジタルのありがたさ(笑))