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2013/09/04

今さらですが…/『スタートレック・イントゥ・ダークネス』

(のっけからアレですが、じつは映写機の故障でIMAX上映中止の憂き目に遭いました。こんなこと初めて!せっかく予約して電車賃かけて遠い映画館に行ったのにーっ!!(涙)…で、悩んだのですが見る気満々でお預けに耐えられなかったので、とりあえず2Dで見てきました。その感想です!)

やっと見られました!『スタートレック・イントゥ・ダークネス』。
…へんな言い方ですが、スタトレ映画としてどうこうというより、「エンタメとして普通に楽しめた」映画でした。いい意味で。まったく退屈しなかったし、映像は迫力あるし。夏休み映画にぴったり、という感じでした。

ネタバレを避けると書けることがほとんどなくて困りますが…いちおう自分のためにさわりをおさらいしますと…。

ある人物が、策を弄して宇宙艦隊の記録保管施設を爆破。犯行声明を出したジョン・ハリソンなる人物は、なんと宇宙艦隊の一員。キャプテン・カークとエンタープライズ号の乗組員たちは、犯人を抹殺する使命を帯びて、ハリソンが隠れるとある惑星へ向かいます…。

…このへんまでですね。あとは控えます。いや、ツイッターとか見ていると、もう世の中の人ほとんど見てるんだからって気持ちにはなるんですが…(←勘違い(笑))

意外だったのは、ここ数年の現実の出来事を想起させるシーンがかなりあったこと。
9.11オサマ・ビン・ラディンの殺害、そして日本の原発事故など…。
裁判をしないで罰するのは間違っている、とはっきり言わせているのは、スタートレックの底に流れる「健全さ」が出ていますね。同時に、このご時勢でその台詞を入れることに、ちょっと気骨を感じました。

ベネディクト・カンバーバッチ「世紀の悪役」と話題になっていたので、カークのほうの話がかすんじゃうのではとか思ってたんですが…まったくそんなことなくて。カークがすごくよかった!スポックも!この新しいスポックさんは、前の映画でもすごくいいなあ♪と思いましたが、今回もよかった。だから、きちんと主役に感情移入して楽しめるエンタメ、になってたと思います。

逆に、ジョン・ハリソンは思ったより描写される部分が少なかったかな…という印象。彼がどういう理由でこういうことをするのかも、台詞で語られるだけで。(そのシーンはとても見どころでありましたが☆)そこが、映像の迫力とスケールの大きさのわりに、ちょっと薄味に感じた原因かも。まあエンタメ映画の悪役ですからこれでいいんですけど。(過去のスタトレ映画と比べてもそんなもんですよね悪役は。うん。(笑))

…でももう少し、カークとの間に絡みや葛藤(へんな意味じゃなくて(笑))があったらもっと引き込まれたなー…なんて無いものねだりもしたくなりました。ベネさんもクリス・パインもすごく感情表現が濃くて、素敵でしたから…。それと、たぶん自分が引き込まれるのが、そういう部分だからかな…
(過去のスタトレ映画でいうと、『ファースト・コンタクト』のボーグクイーンが艦長やデータのコンプレックスを巧みに利用するところとか、敵でありながらどこか感情的なつながりができるところとか。…今回はそれが「不可能」なこと自体がテーマなのかもしれませんが…。いや、そんなことないな。めちゃめちゃ感情的な人物でしたよね、ハリソン…

…映画というより「映像によるエンターテイメント」という印象でした。「すごく太い筆」で、「力強く」描かれた物語。ストーリー的にはツッコミどころもありましたが(笑)、野暮なことは言いますまい。

最近の映画の映像は、すごく迫力がありますね。この映画の映像も本当にそうで、予告編で出てくる街が破壊されるシーンとか、ものすごい。そしてこれはこの映画のすごく好きな点ですが、そういうシーンが感情の表れになっているように見えました。単にディザスターじゃなくて…こーいうのは好きです♪

この映画の元になってるTVシリーズの『宇宙大作戦』は、話のスケールは大きくても結局は「カークの生身の殴り合い」とか、相手の顔が見える出来事で決着する、みたいなイメージがありました。この映画もそれをきちんと(笑)踏襲してる感じがします。

(ええと、個人的にはスタトレは元々好きなんですが、好きになったきっかけはTNG(新スタートレック)でして、知識や思い入れもそこに偏っております。劇場版はすべて見ていますが、テレビのTOS(宇宙大作戦)は遡っていくつか見た程度、DS9やヴォイジャーはほとんど見ていない…という立場からの印象です)

…それはともかく、チェコフがかわいかったし、スールーは意外な一面を見せ、サイモン・ペッグスコッティーはコミックリリーフを一手に引き受けてる感じで、ストーリーの中でも大活躍でした♪(しかし育ったタンタンに見えて困った!『タンタン宇宙艦隊へ行く』(笑))ボーンズはオリジナルの俳優さんが大好きですが、雰囲気が似ていて(笑)いつもあんな顔してるのがまたいいし、個人的にはすごく好きなブルース・グリーンウッドがまた出てくれたのも嬉しかったです♪ロボコップの健在ぶりも。(笑)(アリス・イヴのサービスカットは、もう少し必然性のある出し方なのかと思ってたけど…(笑))

見られなかったIMAXの宣伝が上映前にあったので、なんだか歯軋りしてしまいました。(これを見るために行ったのにー!)IMAX上映を意識して作られたんだろうなあ…という迫力のあるカットは、やっぱりその方式で見てみたかったなあ…。

なんでこれが「イントゥ・ダークネス」なんだろうとか、あの後始末どうだったっけ?とかいろいろ確認したいので、できればもう一度見たいかも…(やっぱりIMAXで…)


ジョン・ハリソンについては、正直もうちょっと背景を描いてほしかったというか、いろいろと喰い足りない(笑)のですが、レビューを見るとノベライズでそのへんいろいろ書かれてそうなので、読んでみようかなーと思います。kindle版も出てるんですね❤
(下のリンクはアマゾンですが、一部のレビューでネタバレしているので、未見の方はご注意を)