2013年6月18日火曜日

オンリー、ムーパラ終了&新刊『雨の日のために』

オンリー、ムーパラ終了

二週連続のイベントが終わりました。スペースにお立ち寄りくださった皆様、ありがとうございました!SHオンリーはムーパラの前週という日程だったので、正直あまり人は来ないのではと思っていたのですが、思ったよりずっとにぎやかでした。浅草の会場は特殊な幅のある机なので、既刊の数が多いうちにとっては、すべてを平置きできて、ゆっくり見て頂きやすい利点もありました。

ムーパラはもう…大変だったみたいですね。とくに一般で並ばれた方、お疲れ様でした!開場前のアナウンスでかなりの人出と聞いていたのですが、人で通路がミッシリ埋まる感じではなかったので(前回、二階にSHERLOCKが配置されたときは開場後30分くらいはそんな感じでした(^^;))「んー、思ったほどでは…」と思ってたら、午後になって入場規制が解かれたアナウンスがあってびっくり。いつもは閑散とし始める時間にどーっと人が増えた感じでした。うちは並んでいただくほど混雑することはあまりないのですが、閉会近くまでわりと切れ目なく立ち寄っていただけました。たくさんの方ともお話させていただけて、既刊のご感想もいただけて、とても充実したイベントでした☆

…ムーパラではなんとか、SHERLOCKでジョン小説の新刊を出すことができました。短いのとちょっと長めの2本入りです。ギリギリまでいろいろ悩むところがあって、告知は前日の夜にpixivにアップするのがやっとでした。(^^;)長いほうは久しぶりのR-18小説で、たぶんうちでこーいうのを出すのはスーパーマンリターンズ以来だと思います。もう、バリバリのR-18なので、苦手な方はご注意くださいませ。スミマセン。ですが、思うところあってそういう書き方を「選んだ」ので(それについてはあとのほうで…)、年齢が18以上でこの手のものがOKな方には、読んでいただけたら嬉しいです。自分としてはささやかなチャレンジができて満足しています。
SHERLOCKでこういうのを出すのは初めてなので、会場でいつも買ってくださってる方がR-18表示をご覧になったら違和感があるのでは…と不安でした。でも思ったよりずっとたくさんの方にお手にとって頂けました。(楽しんでいただけてますように!)


新刊『雨の日のために』

で、その新刊小説について少し。見た目は珍しい(?)レストレード/ジョンで、その実ライヘンバッハ後のシャーロックの存在感が裏テーマです。また素直なカプものではなくて(^^;)、ちょうど昨年の今頃に出した(もっと昔のことに思える…)『I AM YOUR MAN -Short Stories-』に入れた2本の、続編的なものになります。話自体はそれぞれ独立していますが、キャラクターの関係性は前作が前提なので、前作を先に読んでいただくとすんなり読んでいただけるかと思います。

最後まで悩んだのは、R-18シーンを残すかどうかでした。やはり販売時に気を遣いますし、これまで出した本の流れもありますし…。最初は入れるつもりもなかったんです。でも書いてるうちにこれはないと不自然(?)というか、納まりがわるい気がしてきて…それと、正直ちょっと「挑戦してみたい」気分もありました。息抜きに『赤い影』という映画を見たのが後押しになりました。(リンクはレビューが多いページ。お値段はもっと安いページがあります)
予備知識なく借りたのですが、ドナルド・サザーランドジュリー・クリスティー共演で、サイコスリラー的でもあり、でもそうも言い切れない独特な映画でした。で、なかに長めの赤裸々なラブシーンがあって、最初は「長いなーサービスシーンが(笑)」程度に思ってたんですが、見てるうちにこれはいわゆる「サービスシーン」ではない、とわかってきました。

たしかにあからさまなんですけど、監督の音声解説でも、夫婦が歯を磨くのと同じくらい当たり前のことをしていて、普通のラブシーンで表現される誘惑の要素はない、みたいなことを言っていて、ヒジョーに納得でした。実際そのあと外出するために着替えるシーンと細かく交互に編集されていて、「日常性」が強調されてるんです。こういうラブシーンを見たのは初めてでした。すごく自然で、もちろんエロティックですが、いやらしいエロティシズムではなくて…。実際、このシーンはそういう意味で語り草になってるらしいです。これ以上書くと映画の感想文になっちゃうので控えますが、とにかくこれがあることに必然性があって、これがあることによってそのあとの心理も描けてるというのがよくわかりました。

…映画全体として見るといろいろとアンバランスで、個人的には傑作とは思いません。でも独特であることは確かで、とくにラブシーンのアプローチは新しい発見でした。で、ムボウですがそこからヒントをもらったものをやってみたくなったんです。(笑)

…もちろん今回のもので描きたいのは(夫婦じゃないので)日常性ではないんですが、恋愛でもなくドライな部分があるので、誘惑の要素がなくていいのは同じなんです。そのうえこの話の場合、ズバリそれが二人の心理の反映するシーンだし、こう書くのが一番有効だな、とも。R-18表示をしないですむようにも変えられるんですが、そうすると話の力点がまるで違うな、というか。(でもまあ、ファンフィクなのでぶっちゃけ「色っぽいジョン見てみたいよ」的に楽しんで書いたものには違いないですが(笑))。とにかく、エロティシズムに加えて別のものも伝わる、必然性のあるラブシーンが書けたらなー、という挑戦をした…つもりです。前回あまりに使い捨て的だった(笑)警部を、もう少しきちんと書きたかったという罪滅ぼし(?)の感覚もあります。うまくできたかどうかわかりませんが、今はこれが精一杯。ご同好の方に楽しんでいただけたら幸いです。(^^;)


(今回は二週連続でいろいろと後回しのものをためてしまったので、通販は週末あたりに開始する予定です。同人誌コーナー等でお知らせいたしますので、よろしくお願いします。
pixivにアップした冒頭部のサンプルはこちらです。 『雨の日のために』サンプル

…今、ハッと我に返って「レストレード」「ジョン」をキーワードにpixivで検索してみましたが…2、3ページ遡ってもレストレード/ジョンの組み合わせって見当たりませんね…(見落とし?(^^;))やはりレストレードはマイクロフトですよねーうーん…。SHERLOCKは今や超メジャージャンルなのに、その中で超ドマイナーをやってしまったみたいです。へそ曲がりの宿命でしょうか。逆手にとって希少価値だけはある、ということでここはひとつ…。(笑)

2013年6月8日土曜日

2週連続イベント、そしてベネさん祭開幕!

はい、サイトの同人誌コーナーですでにお知らせしておりますが、明日のSHオンリー、来週のムーパラと連続で同人誌イベントに参加させて頂きます。ムーパラにご参加の方のほうが多いと思うので、明日はちょっと寂しいかしら…?と思いますが、カッシング本の改訂新版抱え、その他既刊はすべて持参します。ムーパラの準備もあるので様子を見て早めに撤収するかもしれませんが、ご参加の方、そしてスカイツリー見物の方もついでに!(笑)どうぞよろしくお願いします~!

そしていよいよBSプレミアムのベネディクト・カンバーバッチ祭が開幕ですね!(笑)ツイッターのほうでは何度か回って来ましたが、こちらでは載せていなかったので、今さらかもですが念のため、情報が載っているNHKのブログにリンクを張っておきます。

NHK海外ドラマスタッフブログ『SHERLOCK』再放送決定!6月は"カンバーバッチ特集"!

今夜(日付は明日)からシャーロック再放送、そして他のベネさん出演作の放映。個人的にはすべて再見になりますが、最後の『アメイジング・グレイス』を録画できるのが楽しみです。

また、Gyao!でも6/10からベネさん主演作が無料配信されるそうです。以前同人誌のほうでもレビューをさせていただきました、ラスト・エネミー 近未来監視国家の陰謀。シリーズものでちょっとダレる部分もあるのですが(^^;)、ベネさんやたら脱いでくれますし(笑)、ちょうど前回原作レビューを載せました『一九八四年』に通じる部分もあります。Gyao!ご視聴可能な方はいかがでしょうか。(『フル・モンティ』ロバート・カーライルなんかも出てますー♪)

Gyao! 無料動画『ラスト・エネミー 近未来監視国家の陰謀』


2013年6月4日火曜日

「人は愛されるより理解されることを望むものなのだろうか」/『一九八四年』新訳版

(ちょうどkindle版がポイント還元で実質半額セール中。とっても好きな作品なので、サイトの奥に塩漬けになってた2009/8/17の感想文の再掲です。修羅場中のため新しい記事でなくてすみません(^^;)。セールは期日がわからないので、タイミングによって半額終わってたらこちらもご了承くださいマセ)


 昨日はコミケ疲れを癒しながら自分にごほうびということで(?)、久しぶりに喫茶店でがっつり読書。(迷惑な客(笑))コミケで中断していたジョージ・オーウェル『一九八四年』を読了いたしました。…圧倒されましたです。「指は四本?五本?」で「ああ、あったなこれ」と思い出しました。ビッグ・ブラザーという男性の顔に象徴された、「党」に精神まで徹底的に支配される世界で、ひそかに自分のアイデンティティーを保とうとする男性が主人公なんですが…。こんなに壮絶な話だったっけ…?と、ちょっと唖然とするくらいでした。新訳でもあるし、自分の理解力や目のいくところも変わったのかもしれません。


読み終わって、解説を読みたくなかったのでまだそこは読んでません。なんか、権威者(?)の「正解」を提示されてしまう前に、自分で咀嚼しておきたくて。書かれた当時は当然共産主義の脅威とか、具体的な風刺対象があったことが読み取れますが、今読むともっと別の、今の自分たちが直面しているものが書かれている、と読める…。これが古典化ということなんでしょうね。ちょうど、最近買ってちらちらと再読した『思考の整理学 』(…東大生にすごく売れたとかオビがあって、小心者にはかえって手に取りにくかったです(^ ^;)。いまさら東大生・京大生にあやかろうとは思わんからやめてぇん…(笑))にもそんな話題がでていたので、まさにこのことだなあ、と思いました。時間を経ることでリアルタイムの風刺が抜け落ちて、読者が自分の世界観に応じて読み換える…それを受け容れる余地のあるものが古典になるんですね…。 今読むと、ほんとに今の状況を寓話にしたものとしか思えません。「惜しい!こんなところで誤植!?」(笑)てなところもあるんですが、ほんとにおすすめです。スカッとはしません。(笑)でも目を開かれました。

「二重思考」という造語が出てきます。「党」の発表しだいで、自分の記憶を改ざんするための精神的技術(?)なのですが、これは極端に描かれているものの、同じものが自分たちの周りにもある。そういうふうに、意識しなければ見えなくなっているものが見えるようになります。なってしまいます。ある意味困ります。

あらゆる意味での権力者は二重思考をし、被支配者にもそれを強制する。
支配される者の視点にあるとき、二重思考はしばしば許しがたい精神的暴力である。
…ということ。
また、微妙な形での二重思考は、ある種の権力(とても小さなものであれ)をもったとき、誰もがしてしまいがちだ、ということ。とくに組織の中では「そうせざるをえない」と割り切ることがあります。…だから、でてくる「悪役」にも感情移入はできてしまう。この恐ろしさ。
一方で、主人公ウィンストンがおかす「思考犯罪」も、現代の状況に相似します。自分でものを考えることが疎まれる社会であるのは、ある意味今現在でもそうでしょう。

今属しているなにか…広い意味で「グループ」としましょうか…から、理性的に抜きんでることへの、無言の攻撃。これは階層的なものなので、どんなに高層の(?)グループに移動しても起こることでしょう。(くだらない例で言えば、喫煙家の仲間は禁煙することを邪魔しようとする、みたいな(笑))もっと言えば「世間一般」から浮かないために、広い意味で「愚鈍さの仮面」をつけたことのない人なんて、いないと思います。これはある意味礼儀や常識になっていて…ああ、またちょっと横っちょに連想しちゃったんですが、ブログ(別にやっている読書ブログ・としま腐女子の読書ノートのほうで引用したジョン・スチュアート・ミルの『自由論 』の一説がまさにそれ。「道徳は大部分、支配階級の利益と感情から生まれたものである」。

「こんなこと」には盲目であったほうが楽だし、上手に世間を渡れる、という種類のことに、盲目になりきれないとき。
「二重思考を身につけ損ねている」ことを、隠し切れないとき。
それは一種の「思考犯罪」として、現実には逮捕なんかされないものの、 世間から隠微な形で制裁を受けている、と思います。ムラ社会、なんて日本の特徴みたいに考えてましたけど、世界中どこでもあることなんでしょうね。感情面から表現すれば「制裁」や「疎外」となりますが、異質なものが混じることができないのは当然かもしれない。そして進歩は常にそういうところから始まるのでしょう。
…それはそうと、私たちは現代なりの二重思考を身につけようと奮闘し、折々それに「成功」します。だから、ラストのウィンストンの姿が心につきささります。

そして「ニュースピーク」。これは思考の道具である言葉の数を減らすことで、概念そのものをコントロールし、思考の幅を狭める人工言語という設定で出てきます。付録としてていねいな解説がついていて、文法的にも単純化されているので、正直「こういう英語なら覚えやすいのに」って感じです。(笑)

冗談はともかく…
「その認識を超えて追求するために必要な語が存在しな」い。(p.471・『付録・ニュースピークの諸原理』)
というのは、日常的に、痛切に感じます。ですます調に翻訳できないことってありますよね。言葉って不便です。一度に一つずつ、順を追ってしか表現できないし、 女言葉では表現できないニュアンスがあり、男言葉でも同様に表現できないニュアンスがある。でも女性の立場から言うと、その違いは端的に権力のありかを示しています。どうしようもなく。

人とぶつかったとき、「失礼」と帽子を持ち上げて「紳士的に」謝ってみたいものだと思いますよ(笑)しかし、女性が(どんなに年配であっても)「紳士的な」態度をとる、というときに使える言葉はありません。この文化の中では、女性に許される感情表現は、男性と比べて少々卑屈です。それが文化全体に「自然に」染み渡っています。言葉で精神をコントロールできるという、見事な例です。 逆に言えば、日本語が「ですます調」しかなかったら、酔っ払いの取っ組み合いの喧嘩は少し減るような気がします(笑)。…道具に善悪はないんですよね。使われ方です。
小説は答えを用意しません。こういった「極北」を描くことによって、露わそうとしているものはなんだろう?…そう考えさせてくれるところが、この作品の価値だと思います。

「人は愛されるより理解されることを望むものなのだろうか」(p.390)…見出しに書きましたこれは、主人公のウィンストンが、恋人のジュリアと、自分を追及し責めさいなむ人物(ネタバレになるので名前は伏せますね)を比べて独白する言葉です。じつは今回再読して、先に書きました権力構造うんぬんの目立つテーマより、強烈に印象づけられた部分なんです…間違いなくそうだから。ウィンストンとジュリアをつなぐのは「愛」であり(恋人に対するものであれ、肉親に対するものであれ、情愛でくくれるものは同じでしょう)、ウィンストンとその追及者を奇妙にもつなぐのは「理解」。ある状況では、理解は愛に勝る。これは皮肉ではなく真理。大量に供給される、恋愛至上主義のエンタメ作品、歌謡曲、などなど…は、この真理から目をそむけさせます。陰謀を勘ぐりたくなるほどです(笑)。

感情が苦しむのは、理解に対する飢えによってではないだろうか。それが愛に対する欲求と故意にすりかえられているのではないだろうか…。というか、「愛」には当然「理解」が含まれているはずだ、と誤解させられてることも多いかも。自分の他者の対する「愛」の中身を冷静に区分けすれば、けっこうそうでもないことが多いのはわかるのに。それで失望したりするんですから、なんとも…。(^ ^;)
…ちょっと思ったんですけど、JUNEの範疇にはこの「理解>愛」の概念が自然に含まれてますね。…だから、恋愛より強烈なつながり、というニュアンスが可能なのだと思います。男女の「いわゆる愛」でそれは描けない。(できなくはないけれど、「男女の愛」のフィクションにそういうものは期待されないでしょう。需要がないとみなされれば、市場(しじょう)には出ないのが資本主義社会ですから、そういう意味で「描けない」。もちろん世の中の変化につれて変わるでしょうが…)恋愛の見立てに特化した少女マンガ風BLでも、これを描くのはちょっと無理そう。JUNEとBLという言葉を使い分けなきゃいけないな、と思うのは、こんなときです。(笑)…ウィンストンとこの追及者は、そういう意味で「JUNEな」色気のある設定ですが、いわゆる同性愛ではまったくない。むしろ、もしその要素があからさまに持ち込まれたら壊れてしまう。そういうところで成立しているニュアンス…奥が深いです、JUNE。(笑)

愛ある理解、理解ある愛、ちょっとは理解する気がある愛(笑)…と、目盛りは無限に打てるので、そう単純に分けられません。でもこの対比を意識すると、ラスト一行に書かれた言葉がとても意味深です。いろいろ解釈しがいのあるところですが、ここではネタバレできませんので自粛しますネ。
…サテ、これを再読したのは、ピーター・カッシングが昔BBCのドラマ化でウィンストンを演じた、と知ったからなのですが、前にも書きましたとおり、ずばり1984年に公開されたジョン・ハート主演映画のほうに馴染んでおります。

…で、それはDVDが出ていないのですが、テレビ放映時の録画ビデオを見つけました!民放の吹き替え版ですが、今ではかえって貴重かも♪冒頭だけ見返したのですが、プリンセス・プリンセスが「カセットテープ」のCMに出てたりして、泣けます(笑)。CMほんとにありがたくて、録ったのも1989年末くらいだと見当がつきました。90年1月発売のサザンの新譜のCMがあったのと、ウイスキーのCMに「1989年秋…」とナレーションが入ってたのです。しかも城達也さんの声で!(涙)
いやー、VHSも捨てないでとっておくもんですね!しかも標準で録ってました(笑)。「あの役」はリチャード・バートンだったんですね。うわ、ぴったりだ!音楽はユーリズミックス。…公開時は話題になったでしょうね。洋楽疎いのであんまり覚えていませんが(笑)。さっそく見てみようかな、と思ったのですが、先にYoutubeにあがっている、BBCのモノクロドラマのほうを拝見しようかな、と迷ってます。



追記・「Youtubeにあがってるモノクロドラマ」がこちらです。(埋め込みできなくなっちゃっているのでリンクで)

1984 - BBC 1954 with Peter Cushing part 1

分割全編アップされていて、こちらが一つ目。とてもおすすめです。よかったらお時間のあるときにでも。ピーター・カッシング迫真の演技がすばらしいですが、なんとこれ、生放送ドラマだったそうです。なので、たぶん特殊メイクをしていると思われる時間、姿を見せません。(笑)
共演は、のちにワトスン役でカッシングのホームズと再共演するアンドレ・モレル。そう考えるとまた別の意味で萌えたりします。スイマセン(^^;))

2013年6月1日土曜日

いろいろご報告(kindle新刊・キャンペーンのお礼、ご感想のお礼、kindleストアのカテゴリ話、コミケ当選etc.)

☆新刊について

前回お知らせしましたkindle新刊脳人形の館、おかげさまで無事出すことができました。(照れ隠しとパロディ的な意味でこんなタイトルなんですが、Amazonで見るとギャグと間違われそうな気がしてきました…内容はシリアスなんですが。ちょっと反省。でもその「タイトルと中身のギャップ」含めてオマージュなのでなんとも…(^^;))
すでにTwitterやサイトの電子書籍コーナー、同人誌コーナー、そしてカッシングブログでお知らせしていましたので今更ですが、ご報告です。

前回書きましたとおり、同人誌からの改稿で、ピーター・カッシング/クリストファー・リー当て書きのホラー風微耽美小説です。5/26がピーター・カッシング生誕百周年だったので、腐系ファンなりのリスペクトをこめて、ササヤカな記念として出させていただきました。


同人誌版も販売継続中なので悩んだのですが、百周年祝いということで、たくさんの方にお手にとっていたたぎたく、お誕生日の無料キャンペーンをさせていただきました。たくさんのダウンロードをしていただけました。ありがとうございました(紙版をすでにお持ちの方には、改訂版テキストを進呈させていただきます。記事の最後のほうでご案内いたします)

読む人を選ぶ種類の本ですし、同人誌を出したのも数年前。同人系のご同好の方にはすでに読んでいただいてる感があるので、せいぜい二日で30部も落としていただければ御の字…と思っていました。が、なんと桁が一つ違いました。100を超えた時点で少し怖くなったのですが、最終的に300を超えました。時差のあるイギリスの5/26にかかるように日・月という、あまりよくない日付配分だったので、信じられない数字です。順位的にも、最高で無料小説の5位にまで上がりました。数字を狙った企画ではまったくなかったのですが、本当に嬉しかったです。(英米ストアでも数冊ずつ落としていただいています。表紙で漫画と間違われないように、英語の注意書きを説明欄にいれたので、日本語が読める方・ご承知の方だけのはずです)

これは、Twitterでの告知からDLやRTをして下さった方々、サイトやブログの発信が届く範囲で、カッシングや美老人、またはうちの出版物にご興味を持って下さっている方々のおかげです。ありがとうございました!

でもそれだけでは、こんな数にはならないはずです。それ以上の部分は、情報を載せていただいたKDP情報サイトさんのお力が大きいと思います。
(以前下記のインタビュー記事とレビューを載せていただいたサイトさんです。お世話になっております! 
「きんどるどうでしょう」様:著者インタビュー/『追憶のシャーロック・ホームズ』
「燃えよ個人出版!」様:『王殺し』レビュー )

…数字的な部分では、本当にサイトさんの力を痛感しました。きんどうさんはもう、KDP関係のなかでは大御所サイトさんになっています。個人出版さんは予告カレンダーなど工夫しておられます。心から感謝です。自分では告知できないところまで、情報を流していただけました。(その他ツイッターでは新刊告知のbotさんもたくさん出てきていて、告知していただいています。ありがとうございます!)

逆にいうと、情報サイトさんからDLしていただいた方々は、もともとkindleの新刊・無料本全般を積極的にチェックしている方々だと思います。その中でこれがご趣味に合う方がどれくらいおられるか…もっと言うと、落とした本の中を読んでいただけているかどうかは謎です。(^^;)なので、全部がカッシングファンの方でないのはわかっているのですが…でもやはり嬉しいです。ほんとに信じられません。個人的にも、生誕百周年のいい思い出になりました。
(でも魂こめて書きましたので、できればカッシングファンでない方にも、ぜひ読んでいただきたいです!単品(?)として成立するように、かなり改稿しましたので!(笑))


☆ご感想ありがとうございます。(ひきつづきお待ちしております!)

ストアのレビューはまだいただいていませんが、個人的にメールやpixivメッセージ等で、ご感想をいただいています。ありがとうございます。感激です。(ご感想はいつもプリントして宝物にしてます!)やはりご同好の方からで、それぞれの方なりのイメージで深読みしていただいてたりして、とても嬉しく思いました。深い部分になると読み手の方の感性によると思うのですが、解釈を伺うのはとても刺激的です。

先ほど書きましたように、kindle化するとカッシング/リーを知らない方の手に渡る可能性も高いので、物語を補強するためにかなり書き足しました。(はじめからファンの方だけを読者さんに想定した場合は、キャラクターのシチュエーションを作るキューを出す程度が、いいさじ加減だったりするのです。これは二次創作的なものが未熟な作品という意味でなく、「用途が違う」とみなしています。書き込みすぎるとうるさかったりするのです)
その改稿で加えた部分を、印象に残ったシーンとしてあげて下さった方がいらして、とても嬉しかったです。というのは、それはオリジナリティーの部分だったからです。企画ものではありますが、自分の創作物として真剣に書きましたので、やはり嬉しかったわけです。(^^)

実は「こういう本を作ったこと」自体に対して、お叱りを受けるのではと内心ビクビクしていました。自分自身はマニアというほどではないのですが、カッシングはホラーのアイコンであり、ファンの方も歴史がありますので、無名の人間がこんなものを作ることましてや腐女子的なアプローチをしていることを、快く思われない方もおられるのでは…と。それでもやってしまったのは、これをやらなかった場合の老後を想像したら、「やっぱりあんときやっちゃえばよかったよぉ」と、おばーちゃんの自分がぼやいていたからです。なんせ百周年は百年に一度ですから!(笑)

そういうご指摘をいただいていないのは、この本がファンの方の目にそれほど触れたわけではない、というだけのことかもしれません。でもちょっとホッとしています。中身を読んでいただければ、たぶん(作ったこと自体に対する)お叱りは受けないと思います。表紙を見ただけの方から、出したとたんに怒られるかもしれない、という思いが真剣にありました(^^;)。

…信じられないことに、有料になってからもちらほらとダウンロードしていただいています。これはもう、かなりの確率でカッシングに興味のある方々だと思うのですが、どうでしょうか。(あるいは美老人好きの方…ってますます少ない気もしますが!(^^;))
ふざけたタイトルですが中身は本当に真剣に書きましたし、なによりご同好の方と(たとえ直接のつながりは持てなくとも)生誕百周年を共有したかったので、楽しんでいただけますよう祈っております。最低限、「トチ狂ってこんなことする奴まで出るくらい、ピーター・カッシングってのは魅力的なんだ」という程度にでも、記念にしていただければ幸いです。(笑)

ちなみに、Amazonストアでの発行日表記は審査用にアップした日で5/23になっていますが、奥付の日付はカッシングのお誕生日の/5/26です。それからバカな蛇足ですが、Amazonで「美老人」で検索していただいても出るようになっております。(笑)


☆kindleストア関連のアレコレ

検索に関連して。KDPから出版するときに登録するキーワードは、たしかに検索には反映されています。でもランキング欄に出てくるジャンル・カテゴリは、なぜか登録時に選んだものが反映されないというか、日本ストアではそこまで細分化されていません。小説・文芸」「日本文学」、そしてその他いっしょくたな使い方で「評論・文学研究」というカテゴリになっています。今までに出した小説がすべてそうですし、フォースターのモーリスなんかも、洋書を含めてなぜか文学研究カテゴリと併用です。細分化してない部分を全部ここにつっこんでいるんでしょうか。もったいないです。ジャンルで細かく検索できるようになれば、より趣味の合う方と本とのマッチングができるのに。…だから、今は「KDPで出した本」というくくりがジャンルになってしまってる感があります。これは正直ジャンルではありませんよね。早く日本ストアもジャンルを細分化してくれるといいのですが…。

英米のストアだと、『脳人形の館』はHorrorとGayのカテゴリに入っています。普通の意味でエロティックなシーンはないんですけど、メタファーとしてエロティックなシーンがあります。「こういうアプローチなら映画でやってくれたかもしれない」という、いくぶん上品で少しホラー的、あたりを狙って書きましたいただいたご感想では好評でしたが、読んでくださった方、どう思われたでしょうか…ぜひお聞きしたいです。

それから「kindleの本」ということでいえば、俳優のイメージに寄りかかった企画、ということからしてイメージがよくないのでは…とも思いました。出す側としてはオマージュとリスペクトを込めているのですが、外から見たら有名俳優の名前におんぶして売り込もうとしている、お行儀のわるい本と同じに見えかねません。でも、好きでもない人気俳優を知名度で選んだ訳ではまったくありませんので、ご理解いただければと思います。(ぶっちゃけ「ピーター・カッシング」で反応する方ってかなり稀ですし…(^^;))

(さっきツイッターのほうで、お住まいのあったWhitstableをタイトルにした、リアルのピーター・カッシングがキャラクターとして扱われている小説が、英語でリリースされたのを知りました。やはり百周年企画のようです。だとすると、うちのようなアプローチもたぶんOKかな…と、少しほっとしています。そちらは「もろに」リアルパーソンもの二次創作ともいえるので、一瞬「いいなーこんな書き方できて…」と羨ましくも思ったんですが、その分リスクも負ってるわけですよね。へたな書き方をしたら、普通より叩かれやすいです。私も、今回はそういう心配をしました。…kindleストアでPeter Cushingの生誕百周年合わせで出たトリビュート本は、うちとその本くらいなので、勝手にあつかましい共感を抱いて(笑)ご紹介させていただきます。洋書ですが、ご興味わいた方はぜひどうぞ。Whitstable


☆同人誌版について

今回の本の元になっている同人誌は、今後も販売を継続します。電子版で省いたマンガ・イラストは残したままで、小説部分は改訂版に差し替え、電子版であらたに加えたカッシング/リー共演作品リストを追加します。来週のシャーロック・ホームズ・オンリー、翌週のムーパラにも持参する予定ですので、よかったら見てやってください。(詳しくはサイトの同人誌コーナーにてお知らせする予定です)

すでに紙版をお持ちの方には、改訂版小説と追加リストのテキストプリントを無料で進呈いたします。イベントにおいでになる方は、ぜひスペースでお声をおかけ下さいまた、通販でご購入いただいた方には送料無料でお送りしますので、もしご興味を持っていただけましたら、通販メールでお申し込みください。(詳しくはムーパラ後の通販再開時に、同人誌コーナー等でお知らせいたします)


…ちょうどいいタイミングでというか、Amazonが公式二次創作プラットフォームともいうべき、kindle worldsというのを6月に始めるというニュースが流れてきました。(日本はまだだと思いますが)これは、本や映画などの原作者(版権保持者)とAmazonが契約し、kindleでファンフィクションを売ることを許可するという画期的なものです。売れた場合、著者と原作者両方に印税が支払われます。こんなことが実現するなんて。

これについてもいろいろ思うところがあるのですが、長くなってしまったので今日はこのへんで。



☆コミケスペースいただけました

スペース頂けましたので、昨日こんな感じでツイッターからお知らせいたしました。とりあえず来週のホームズオンリー、翌週のムーパラが先ですが(カッシング祭のしわ寄せでかなりピンチ!(^^;))、がんばります。よろしくお願いいたします。
リンクされているウェブカタログのサークル説明には、メインの活動説明が抜けていて、電子版等の宣伝しかありません。すみません。(^^;)カタログを見に行ったときに、メインの説明は別に申込書から引用されるのかと思ったもので、「補足」しか書き込まなかったためです。今は編集できないので、可能になったら随時書き換えようと思います。