2015/04/10

推敲終了

推敲していた長編(元は同人誌の『交霊航路』。今回タイトルを別に変えてみました)がぎりぎり仕上がり、というかここまでにして(やろうと思えば永遠に追加・書き換えしていられる!(笑))、迷った末、結局あらかじめ決めていたところに応募しました。同人誌発表済みの長編SFもOK、のところをほかに見つけてないので…。できれば少し女性向けフレーバーの香るところが理想的だったんですが、そんな都合のいい受け皿は存在しないので仕方ないです。(まあ今回のはいちおうノンケ小説ですし)

…ともあれ、改稿してるうちに想定していなかったディテールも加わることになり、とくに悪役だったハーマンという軍人が、前よりちょっと深みが出ておもしろいキャラになりました。コピー誌で書いたのが2006年なので、同人誌で読んでくださった方ももうご記憶にないかもしれませんが…。でも約9年のあいだにコメディっぽいシーンの書き方をちょっぴり会得したかもしれないな、なんて自分で思いました。改稿して前より悪くなっていたらどうしようもないですが、確実に前より良くなってると思えたのが自分の中で嬉しかったです。文のリズム感覚も多少進歩したかと思います。

じつはこれの初版コピー誌に少数ながらいただいた反応が、いまだに励みになっています。コミティアに持って行ったとき、「見本誌コーナーで冒頭読んだらおもしろかったから」、と買いに来てくださった男性読者様、気に入ってくださってほかの方にも薦めてくださった女性読者様…。思いついたきっかけが『十二夜』だったり、量子ネタとドイルせんせやらジェラール・フィリップの『すべての道はローマへ』やらが交じり合ったりというカオスなのですが、こういうのが好きなご同好の方もまた確実にいらっしゃるんだな、と思えました。でも今回の改稿作業で新たな課題も見つけたので、それを次の作品に活かしていきたいです。マーク・ゲイテイス兄もティム・バートンも、自分を喜ばせるような作品を作る、という姿勢が大事だと語っていて、たしかにそれしかモノサシを持ちようがないな、とつくづく思うんです。そしてなぜかもう、書きたいもの山積みで(笑)。少しずつ形にしたいです。とにかく形にしてみれば、どこを改善するべきかも見えてくるので。

…とりあえず、「商業さんに小説を応募してみる」という今年の目標をクリアできました。商業で書きたいというより、今年はいろいろな手段を試してみたいんです。kindleにすることになったらイラスト等加えてまた違う仕立て方を試してみたいので、なるべくいい形にできるようがんばりマス。

…さて、予想外に『The Game』のDVDが早く到着してしまって、現在ジョナサン・アリス萌え最高潮なんですが(笑)、長くなるのでまた改めて!