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2015/07/28

宇宙探偵2製作怪調+ジョナサン・アリスさんスターウォーズ映画に!?+スキルとThe Game

やはり1記事1テーマはきつい。なんかだんだん、昔の闇鍋状態にもどりつつあります。

というわけで、つらつら書きまーす。

宇宙探偵2冊目kindle化中☆

…で、あります。kindle for PCが日本語対応してくれたので、コマ分けなしでラクに行こうかとテスト本を作ってみたんですが……なんかやっぱり、これまでがコマ分けしてるので統一できないのが心地悪くて、後悔が残りそうで……やはりコマ分けすることにしました。

こんな感じで作業中。

…というわけで、作業に時間がかかっております。ムーパラで7月リリース予定というペーパーを配布させていただいたんですが、やはり少し遅れそうです。(加えて賃仕事に予想より時間がとられているので…こちらはこちらでありがたいのですが!)、すみません。(^^;)

でも読み心地は1冊目と変わらない感じで仕上げたいと思います。ページは前のより少なくなり、少しお安くなると思います。読みきりなので前のを未読でも大丈夫です。完成した暁にはよろしくお願いいたします!


ジョナサン・アリスさんスターウォーズ映画に!?

今日ツイッターで「らしい」というリンクツイートを見かけまして。こちらです。


リンク先だけでもよかったんですけど、いや、「ちゃんと映画情報として日本語で取り上げられてるよ❤」というのが嬉しいので、ツイートごと貼ります。(まあ映画秘宝さんなのでマニアックなことには変わりないですが(^^;))だって! 「フィリップ」って! ちゃんと! 呼ばれてますよーん! 吹替では省かれちゃったけど!(笑)

で、リンクされてる記事がこちら。『The Game』のアランの写真つきです! うわーかわいいので写真もリンクで貼らせていだきます! 第一話の「気をきかせたつもりでシャレにならないジョークを言って場を凍りつかせる」シーンですね。ラブリー❤(笑)



この記事自体が孫引きで、そのまた元の記事がBBCでした。こちらは写真がアンダーソンでこれまた別の意味で素敵♪



記事によると、出るらしいという作品はスターウォーズのオムニバス映画(?)"Rogue One"、役は元老院議員ジェベル。内容はデス・スターの設計図を盗もうとする反乱軍の話、とのこと。そのなかで議員ということは悪役なのかな? それともなんか「やられちゃう」系の人? 座ってるだけ? (ワールズ・エンドからだいぶ疑り深くなってる(^^;)。でもThe Gameの後だしもっといい役では?)

このソースになってるSpotlightというサイトが、俳優さんとエージェントのための履歴紹介サイトらしいのですが……気になるのは、今見に行ったらこの作品載ってないんですよね。なんだろう。フライングだった? でもIMDbにも載ってますね。まだ七人しか載ってないうちの一人です。
…ともあれ、そこに書かれてるデータとスキル情報が貴重だったので拙訳で記録させていただきます♪


・居住地 イギリス、ロンドン
・身長 180cm
・体重 67kg
・演じられる年齢 36 - 45歳
・外見 東ヨーロッパ系、白人
・その他 イギリス俳優協会所属 

・眼の色 ブルーグレイ
・髪の色 ダークブラウン
・髪の長さ ショート
・声の質 クリア
・声の特徴 engaging(人を引きつける・愛嬌あり)

・アクセント&方言 アメリカ・中西部、アメリカ・ニューヨーク、オーストラリア、コックニー(ロンドンの下町訛り)、東ヨーロッパ、エジンバラ、アイルランド北部、アイルランド南部、ランカシャー、リヴァプール、ロンドン(ネイティブ)、ノーフォーク、容認発音[イギリス上流階級の発音](ネイティブ)、ロシア
・言語 英語(ネイティブ)、フランス語、イタリア語、ロシア語
・音楽&ダンス バリトン(熟練)、ベースギター(熟練)、ギター(熟練)、ハーモニカ、ピアノ、ヴィオラ(熟練)、ヴァイオリン(熟練)
・パフォーマンス実績 プロミュージシャン、ボイスオーバー
・スポーツ フェンシング(熟練)、ステージコンバット[殺陣](熟練)、水泳
・運転免許 自動車免許
・その他のスキル 絵画

ミュージシャンだったんですね~、ヴァイオリンだけじゃなかったんだ! でも弦楽器系ですね。 ステージコンバットはたしかショルトー少佐役のアリスター・ペトリさんの同様のスキル紹介ページでも見た覚えが。(その手の学校で2級免許を取ったとか)いやー、ほんとに、俳優さんてこういう風にして売りに出てるんですね。(^^;)それにしても、声の「人を引きつける・愛嬌がある」(直訳です)ってのは大納得です❤

それと、IMDbで見ていた"The Martian"…邦訳タイトルが『火星の人』っていうSF小説の映画化で、映画の邦題はなぜか『オデッセイ』らしいんですけど……これも載ってるので、デマじゃないんだな、と安心……していいのかな? でもどこに出てるのか見つけられなかった『ジャッカル』『ガリバー旅行記』も載ってるんですよね……IMDbの間違いかと思ってたんですが。うーむ。(^^;)


まあそれはそうと、The GameもAXNミステリーさんでの放映が始まりましたし、日本盤DVDが8/7発売&レンタル開始。もう間近です!もうもう、レンタルが始まったらあれです、垂れ流せます!萌えを!アラン萌えを~っ!!(笑)


一方で、セカンドシーズンはやらないという情報も先日流れてきました。


リンク先の記事がこちら。

でもまあ、あれはあれで完結してるので……よろしいんじゃないでしょうか。脚本家さんはやはり残念そうですけど。(逆に、あのあとどう続けるつもりだったんだろうと謎。アイデアあったんだろうか? なんかただのチーム物になってしまうのも面白くないし……いろいろ未来が気になる人たちではありますが)

やっぱり長くなっちゃいましたがこのへんで。

2015/07/24

『回想のブライズヘッド』上巻/『ブラジルから来た少年』『ハンナ・アーレント』感想

文庫で改めて読み始めた『回想のブライズヘッド』、案外ツルツル読めて、あっさり上巻を読了しました。こんなにスピード出して読めたの久しぶりです。(^^;)文字数も少ないかも……戯れに手元の『果てしなき旅』(偶然にもこちらも同じ岩波文庫)と比べてみたら、やはりブライズヘッドのほうが文字が大きいです。

引き合いに出してしまったのは、やはり内容から『果てしなき旅』を連想してしまったから。オックスフォードとケンブリッジで場所は違いますが、「オックスブリッジ」とひとくくりにされるくらいで共通項はもちろん多いですし、両作品ともコレッジでの学生生活、彼らの実家の…つまり当時のイギリスの富裕層の生活、若者の苦悩、といったモチーフで、主人公が淡い同性愛的な感情を抱く相手が大ざっぱに括って「世間となじまない」タイプなのも似てます。細かく見ればもちろんぜんぜん違うのですが…。

上巻のあとに解説が入っていて、フンフンと読んでいたら下巻の内容もあっさり出始めたのであわててそこでストップしました。もしかしてこれ、下巻に入れるべきものなのでは?(^^;)…それはともかく、下巻も読むのが楽しみであります。

上巻表紙の絵がパッと見『アナザー・カントリー』ケーリー・エルウィズをホーフツとさせたのですが、クレジットを読んだら作者イーヴリン・ウォーの26歳の頃を描いた絵だそうです。(3へえ) 隣は過去にもご紹介している『果てしなき旅』。個人的にはなんとなく後者のほうが共感する部分があるのですが、作者のスタンスの違いもあるせいかもしれません。(こんなジャンルに足を突っ込んでいる人間としてはマイノリティーかもなので書きにくいのですが、イギリスのお屋敷文化への憧れが乏しいほうなのです…興味はないことはないんですけど、根っから庶民なのか、はたまたヘソ曲がりなのか、素直に「好意的な憧れ」を抱けないんですよね…うーん(^^;))

 

以下は最近見た映画から。

『ブラジルから来た少年』

こちらは再見。ナチスの残党が南米パラグアイに逃れ、密かに恐ろしい計画を実行に移していた…という、ある意味SFでもある作品。グレゴリー・ペックが珍しく悪役(アウシュビッツで人体実験をしたヨーゼフ・メンゲレ役)なのです。老ナチハンター役で声が甲高く、一見弱々しいローレンス・オリヴィエがめちゃくちゃラブリーでした。そしてこの「弱々しさ」と、戦犯と相対したときの意志の強さを感じさせるシーンのギャップが素晴らしかったです。

過去に見たときはグレゴリー・ペックのファン目線で見ていたので、悪役のペックに違和感がぬぐえず、あまり楽しめなかった印象があります。今回はまったく楽しめました。背景の歴史的事実について知識が増えたのが大きいと思います。以前は、最初メンゲレという名前もでてこないし、ペックの演技も大げさなので、「彼がヒトラーそのもので生き延びたという設定なのか?」と思ってしまうところがあってわかりにくかったです…。(確信犯的演出なのかもですが) そしてオリヴィエ萌えも以前は感じなかった要素で…美老人萌えにも拍車がかかってきたようです。(^^;)ほかにスティーヴ・グッテンバーグジェームズ・メイスンブルーノ・ガンツ、カメオに近いですがマイケル・ガフなども出演。

今見るとちょっと単純化されすぎてる感もあり、キャストの豪華さのわりにB級感もただようのですが、当時は「新しい科学的知見」を盛り込んだストーリーだったんだと思います。それから、見た後に調べたら原作は1976年、映画は1978年で、実際のメンゲレが逃亡したまま死んだのが1979年だそうなので、実際にどうなっているかわからない状況での作品なんですね。かなりセンセーショナルだったのではないかと。

レンタル屋でペック作品に目が吸い寄せられたのは、『アラバマ物語』続編の話題などで最近たびたび写真を見ていたためかもしれません。(素直にアラバマ物語に手が伸びなかったところがへそ曲がり(^^;))

『ハンナ・アーレント』

こちらもナチス関連の映画。戦後、アドルフ・アイヒマン(ホロコーストに関与し、逃亡して1960年に捕まった元ナチス親衛隊員)の裁判を傍聴し、そのレポートをニューヨーカー誌に書いてバッシングを受けた実在のユダヤ人哲学者のお話。アイヒマンについては、以前テレビで実際の裁判の記録映像を使ったドキュメンタリーが放映されていたんですが、その映像が映画でも使われていました。アイヒマンは「自分の意志で」行なったのではないと繰り返し、アーレントはアイヒマンに見られる「平凡さ」を「悪の凡庸さ」と名づけ、従来考えられてきたような「利己心のための悪」とは別の、「人間性の放棄がもたらす悪」という概念にたどりつきます。加えて、ナチスに協力したユダヤ教指導者がいたこともレポートに含めたことから、「ユダヤ人なのにユダヤ人を批判している」、とユダヤ社会そのものからバッシングを受けます。

映画としては「ここで終わるの?」というハンパ感がありましたが、まったく違う意味で得るものが大きかったです。アーレントの言う「人間性の放棄」が、私たちの日常生活には蔓延しているからです。アイヒマンは組織のなかで命令に従っただけだ、と繰り返します。そしてそれが言い逃れでなく事実であり、理解できるというところに恐ろしさがあります。(映画のなかでも触れられる通り、理解と容認は別ものですが)

「思考の風がもたらすのは知識ではなく、善悪を区別する能力、美醜を見分ける力」というアーレントの台詞は、個人的に長年疑問を持ってきたことへの解答でもありました。自分の頭で考えることが、どんどん少なくなってきている恐ろしさを日々感じます。自分が実際にどう考えるのかより、誰に賛成すれば浮かなくて済むか、と風向きを見るようなことばかりさせられる圧力を感じるというか。アーレントは「考えることで人間が強くなること」を望んでいると言います。アイヒマンのような「人間性の放棄」をしないで、自分の頭で思考して、それを実行するということは、かなりの「強さ」を要求されると感じます。突きつけられるものが大きかったです。

ほかにここ数日で見たのは、レンタルDVDが
『見知らぬ医師』、『アイ・フランケンシュタイン』、『ドラキュラZERO』
テレビの録画で見たのが
『北海ハイジャック』、『シャークネード サメ台風2号』(おバカ映画だけどめちゃくちゃ楽しめた!(笑))など。

これらの感想も書きたいんですが、長くなっちゃったのでこの辺で。





2015/07/20

お休みモードと『パリは燃えているか』

(午前に外で書いたものをアップしまーす☆)

2015/07/20 09:24
ドトールでモーニング食べて、ネット環境なしでポメラで書いてます。少し新しい本を読んだところであります。世間は三連休。自分は賃仕事も片づけながらであまり普段と変わりませんが、世間がこうだとなんかつられて、半日単位でやりたいことをやってる次第。いい朝です。

読み始めたのはイヴリン・ウォーの『ブライヅヘッドふたたび』。「こちら系」の趣味の方のご評価が高い一作ですね。じつは昨日突然、次のホームズ小説に回想として入れるつもりだった学寮編を単独でkindle版にしてみようかな、と思いついて、学寮描写を推敲する際に参考になるかな…と思ったんです。書いた当時は小説以外の本を参考にした部分も多かったんですけど、好きなフォースターの『果てしなき旅』なんかの影響は少し受けてると思います。ただし設定が数十年ずれるので、そのへんはほかの資料と塩梅しながらでした。(以前小説ブログに分割で掲載したヴィクター・トレヴァーがらみのお話ですが、この公開した部分のあとに、ヴィクターの実家ドニソープでの出来事が続きます。そこを仕上げられるかどうかがこれからの問題です(笑))

ウォーはフォースターより二十年くらいあとに生まれた人なので、さらに新しくなっちゃうわけですが……まあ少し前に映像化作品の情報なども流れていて、作品自体興味がわいてたので借りてみました。冒頭読んでみたところ自分にも入っていけそうな感じで、これは新しい訳で読みたいかも、と思ったので、文庫の購入を検討中です。古い訳はレビュー等で名訳と言われてて、たしかにレトロな時代感のある訳で好みなんですが、資料としては「今の」基準で考証説明してほしい部分も散見されるので…当時の日本にあるもので代替している部分とか。(全体がこの基準だとすると、前に書いたホームズ小説の基準なら倣いたいところですが――あちらでは「ランタン」を「角灯」とか、そういう古風な表現をあえてしてましたから――今回はあまり「擬レトロ」な文にしない、三人称のものなので)

*   *   *   *   *

さて、それはともかく。ここんとこ見た映画のことをぜんぜん書けてないのでひとつ。直近でTSUTAYAが三連休に準新作108円をやってて借りたもののひとつで、発掘良品コーナーに入ってから見たいなー、と思っていた未見作であります。

『パリは燃えているか』

二次大戦でドイツに占領されていたパリが解放されるまで。1944年に最後の占領軍司令官となったコルティッツ将軍に交代したところから、解放されるまでです。タイトルは、ヒトラーがパリを連合軍に渡すくらいなら燃やしてしまえ、と言ったところから。最後にうまく使われています。「燃える」がパリ市民の抵抗運動の盛り上がりとダブルミーニングに見えるのは元々の意図なのか、邦訳されたニュアンスからなのかわかりませんが……でも英語タイトル『Is Paris Burning?』の直訳なので、もともとそう取れそうですね。

とにかくキャストの顔ぶれが豪華。ほとんどはちょびっとずつの顔見せ程度ですが、自分でも名前が浮かぶ範囲でもアラン・ドロンジャン・ポール・ベルモンドオーソン・ウェルズイブ・モンタンアンソニー・パーキンスジョージ・チャキリスカーク・ダグラスグレン・フォードシモーヌ・シニョレジャン・ルイ・トランティニャン、などなど、当時の人気俳優大行進です。もしかして「パリ解放何十周年」みたいな作品だったんでしょうか。そんな「ご祝儀」っぽい感じも受けました。

そうでなくとも、当時二次大戦をテーマにした『史上最大の作戦』みたいな豪華な顔見世映画はいろいろあったので、その流れかもしれません。ちょうど昨夜、テレビで『遠すぎた橋』をやっていて、似た感じでしたね。(仕事をしながら横目で見ていたのでストーリーはサッパリ頭に入りませんでしたが、オープニングクレジット見ただけでも豪華でした!)

そんなわけで特定の人を追っていくストーリーじゃなくて、いろんなところを見せながら流れを追っていくので、「誰が主役」という映画ではありませんでした。強いて言えば、皮肉にも最後のドイツ占領軍司令官が一番感情移入できる要素を持ってました。ドイツはもう敗色が強くなってきていて、ヒトラーが「正気でない」とも見通している人物です。でもどこまでも軍人だから、命令には従うんですね。パリ市民がどんどん街の中を占拠していって、ドイツに占領されて以来初めて街中の教会の鐘が鳴るのを、この将軍が建物のなかで聞くシーンがあるんですが、彼は「我々の葬式の鐘だ」と言います。そんな人物です。フランス側も一枚岩ではないのが面白かったりするんですが、いちおう向かう方向は決まっているし、演出のトーンのせいか妙に牧歌的なところもあるので、複雑な感情を見せるのはドイツ側のキャラクターでした。

その「牧歌的」な部分……合間合間にとぼけた優雅さとユーモアのあるシーンが入って、独特なものを感じました。監督はルネ・クレマンですが、脚本にはフランシス・フォード・コッポラが参加してました。パートによりトーンの違いが感じられます。アンソニー・パーキンスのシーンなんか、泣けました…。(予想外にパリ行くことになった米軍兵役で、侵攻したあとレジスタンスに「ここは左岸?カルチェ・ラタンの近くだよね」と観光客みたいに聞きます。出番少ないけど泣けました)

ほかにもいいシーンがいっぱいあるんですが…レジスタンスがパリ市長を失脚させるシーンが面白かったです。市長が結婚式を執り行っていて(市長がこういうことするんでしょうか、あちらでは?)、そこにレジスタンスの集団が踏み込んで、その場であんたを市長からはずす、と言って退場させるんですが…当のカップルは市長のことより「結婚式はどうなる?」と聞くんです。すると踏み込んだレジスタンスのリーダーが「結婚式は続行です。おめでとう!」と自分が代わりをやる。カップルはニコニコして万事オッケー。このシーン好きです! (笑)

そのあとに、式を終えたこのカップルが車で通るのを、銃を構えたレジスタンスがニコニコしながら見送るところもありました。全体にフランスパートがこういう、戦闘状態と市民生活が奇妙に隣り合っているところから生まれるユーモアをすくい取っていて、アメリカパートが戦争そのものの悲惨なところや皮肉、ドイツパートでは板ばさみのやりきれない心情……いろんな側面を見られました。173分の長い映画で(気づかずに見ていたので「インターミッション」と出てびっくりして長さ確かめました(^^;))、でもまったく退屈しませんでした。随所に記録映像が使われていて、それと馴染みをよくするためか白黒。最後にそこも利用した演出。見応えありました。スクリーンで見てみたいなあ…。

そしてふと、アジアでは日本の立場は侵攻した側なんだよな、というのも思いました。こういうスタンスで映画で描くようなことはまだできない状況ですね。ヨーロッパだって、完全に乗り越えたわけじゃないんですよね。自分ら歴史のなかにいるなあ、と実感します。(ギリシャ危機の一連のニュースのなかで、高齢のギリシャの方は「ドイツに侵攻された」というイメージを今も持っていて、今現在のドイツへの感情に影響してるのを見て、つくづく思いました。アジアの今の状況だってあたりまえですね)

…一本で長くなっちゃったのでこの辺で。カズオ・イシグロさんの白熱教室もいろいろメモとったんですが、またあらためて。(今書いたところとちょっとつながる話をしてました☆)


2015/07/17

kindle新刊、フランスストアで読んでいただきました♪(そしてBLというカテゴリがない件☆)


なんか最近、世の中歴史的出来事の連続みたいですね。イランの核軍縮合意、日本の安保法案の衆院通過(二つを比べるとなんか日本後退してる気がするけど単純に絶望してはいけないですね)、そしてニュー・ホライズンズの冥王星最接近とその画像!
…と、大きな話題はさておき、身辺レベルのことを書きます。

*       *       *

kindle版の新刊『ネガティヴ・ケイパビリティ: 絶食系男子イアン・ワージングのレイライン紀行』、よく確認してみたら、フランスストアのKOL(kindleオーナー・ライブリー/プライム会員さん向けの無料レンタルサービス)でお読みいただいてました!フランスストアって、ホームズものや英訳漫画もほとんど動いた記憶がないんです。(^^;)なので、そんななかでオリジナルを読んでいただけたのがすごく嬉しかったです。日本語小説なので日本語を読める方、あるいは日本人の方のはずですが、ほんとに嬉しい。(長くなるのでまた別の機会にしますが、書いた後不安だった部分を「ああ、これでよかったんだ」と思えたのもその後に見たフランス映画からだったので、なんとなく自分のなかでつじつまが合う感じもあるんです。きわめて勝手な感覚ですが☆)

…ただ、今月からKDPのレンタル分のデータ表示が変わりまして、冊数でなく読了ページ数で計算されるんです。これはレンタル分の出版者への報酬が読了ページあたりいくら、になったため。(以前は特定割合まで読まれたら一冊にカウント…だったかな?)それはべつにいいんですが、入れ替わりに冊数を確認することができなくなっちゃったんです。レポートをダウンロードするとKOLの冊数が入るはずの箇所があるんですが、そこにはシステムが変わる前までにレンタルしていただいた数しか入ってない。うーん。

…冊数とページ数が両方わかれば、割り算で読了していただけたか、途中でやめてしまわれたかの推測がしやすくなります。ページ数だけ見ると2回読了以上なので、少なくともお二人の方が読了してくださったんだろうと思います。でも……一ヶ月に一冊無料という枠なので、よほど合わない場合でなければ読了していただけると思うんですが……もっと多い方が借りて下さって、読了せずにやめてしまった、という可能性もないことはないわけで。このへん、わかれば今後の参考にもなるので、ぜひ知りたいんですが…。でもレポートに欄があるのに入ってないのはバグなのかしら? それとも自分が見落としてるのか…。システムが変わることを知らせてきたメールを読み直したんですが、「今後はページ数で」としか書いてなくて冊数データがどうなるかは言及していないので、今のところ謎であります。

それはともかく、ちょっと面白く感じたのがジャンル表示です。本をアップロードするときは、いちおう「ボーイズラブ小説」「 オカルト現象、超自然」にチェックをいれたんです。(扱いはがっつりではないんですが、レイラインとか出てくるのでいちおう)この本が括られてたジャンルのランキング画面がこちら。(7/15にキャプチャしたもので、このときはありがたいことにジャンル内3位。書いてる現在は5位に落ちてます。これからたぶん下がるいっぽう(笑)。[フランスストア: "Negative Capability: Ian Worthing Works Along the Leyline in Britain" )





下のはたぶん「日本語 ファンタジー・SF・ホラー」だと思うんですが、上のは迷ったのでエキサイト翻訳で訳してもらったら「感情的な文学」…ますますわからん(笑)。で、フランス語の「sentimentale」をググッたところ、「恋愛の、ロマンチックな」の意味なので、「恋愛小説」程度の意味かと思います。(詳しい方おられたら教えてください!)…試しに「BL Japonais」でkindleストア検索してみたら、ランキング画面で見た作品が出てきたので、BL系はここに入れられているようです。少なくとも、フランスストアにはBLというジャンルカテゴリはまだできてない、ということはわかりました。あたりまえか。日本そこは先進国ですもんね。(笑)

でも今回の自分のものは、がっつりBLというとかなり語弊がありますし、恋愛小説ともちょっと言いにくいので、「センチメンタルな小説」と和製語で直訳するとちょうど良いかもしれません。(笑)

日本ストアでは、やはりBLの流れでチェックしていただいてるようです。よかったらぜひ覗いてやってくださいませ。ゲイのトラウマ男子がイギリスの田舎で体験する、やさしい物語です。

…ついでなのでkindle周りのことなど少し。先日のイベントで配布させていただいたチラシに、『宇宙探偵ホォムズ』の二冊目を7月の予定…と予告したんですが、ちょっと賃仕事が詰まってきまして、危ないところでございます。遅れたらスミマセン(^^;)。あと、『脳人形の館』が久しぶりに落としていただいておりまして、感謝感激でございます☆ もう百周年から二年経ってしまったので、表紙をリニューアルしたほうがいいかしら…などとも思う今日この頃。小説はオリジナルなので、じつは続編も書く気ですし…(^^;)。いろいろやりたいことがいっぱいで時間がたりません。

…そうそう、賃仕事といえば、最近英文の和訳でいただいてるお仕事にちょっと両極端なジャンルのがあって、ひとつが「十九世紀のロンドンのバプテスト教会での説教」、もうひとつが「IT系マーケティング」。…まったく違うジャンルで専門用語の嵐を同時体験中でございます☆調べものは好きだし飽きっぽいので(笑)交互にやるとちょうどいいんですが、「こ、ここで仕入れた知識いつか作品のネタにしてやる~☆」と密かに誓ってがんばっております。(笑)

*       *       *

…今晩はEテレでカズオ・イシグロさんの白熱教室が放映されるんですよね。

カズオ・イシグロ 文学白熱教室

とくにファンではないんですが、以前ここでご紹介した、創作のための自主的缶詰のお話(2015年1月6日火曜日 お正月と「ぷちクラッシュ」)がいたく共感したもので(あ、この当時読んでた本が『ネガテイヴ・ケイパビリティ』の基盤になってます♪)、楽しみであります❤


2015/07/09

クリスマス・スペシャル公式写真とヨコハマひるめし紀行

今日ツイッターでこんな写真が流れてきました。嬉しいので記録します♪


見えますよ!前の帽子つきよりずっと「ホームズ」に見える!それと、マーティンが案外ヒゲ似合ってるのが嬉しい。先がくるりとしたほんとに古風なヒゲがちゃんと似合ってる。(=似合うようにメイクがされている?(笑))二人とも表情や風情が違って、現代版とちょっと別人という感じですね。中身は同じかもしれないけど。(笑)いやー♪さすが役者さんというか、このスペシャルはどういう設定でこうなってるんでしょうね? 忘れかけてたところでちゃんとこういうもの放ってくれるのがなんというか、うまいというか。(笑)

このまま「原作まんま脚色シリーズ」になってもいけるかも、と一瞬思ったくらい。(一瞬だけ(笑))でもほんとにクリスマスに絡めた、『青い紅玉』ベースの話とかだったら、日本でもクリスマスに見たいなあ…翌年の夏休みとかでなく!(そしてレトロ版のアンダーソンが気になる!なんか写真ではエプロンしてアームカバーしてるんですよね~。どんな役?「ドクター・アンダーソン」?)
とにかく元気が出てしまいました♪

*       *       *

昨日はちょうど、SHERLOCKについてもおしゃべりしたところだったんです。同人誌を読んでくださったご縁でいろいろお話させていただいてるS様と、ホラー御三家のほうでお世話になっているS様(あ、イニシャルが同じでした(笑))。お二人がじつはお友達だった、ということから、恐縮なことにお二人がヨコハマに来てくださっての昼食会(?)が実現しました。地元民なのに後半はしっかりエスコートしていただく側に。知らなかった中華街の食べ物とか、お店とかも教えていただいちゃったりして(笑)

いろいろ伺ったなかには牛乃が行ったことのない海外のお話とか、知らない食べ物の話とか、とにかく新情報満載だったのですが、もちろんこのSHERLOCKのネタ話もさせていただきまして。放映済み分で納得いかないアレの解釈からシーズン4の勝手な予想、スピンオフでシットコムにしたり、もう妄想やりたい放題。(笑)

こういうネタ話を「口に出す」ことって、基本的にイベント会場でしかできないので、昨日はカートなしでイベントに行ったように充電してきました。(イベントは普通の意味では疲れるんですけど、違う意味で元気になって帰ってくるんですよね(笑))

ただ、クリスマス・スペシャルについては情報もないのもあって、あまり話さなかったんですよね…その翌日にこれとわ。なんか縁起がいいんでないの? とか思うのでありました☆

2015/07/07

コナン・ドイルせんせご命日(+インタビュー動画)

…なのでございます。 Wikipedia アーサー・コナン・ドイル (1859年5月22日 – 1930年7月7日)

現在の楽しみの大きな部分を作ってくださったドイルせんせ。作品も好きですが、ご本人もものすごく興味深くて…学生時代にバイトで捕鯨船の船医をやったり、史上初のボディービルコンテストで審査員やってたり、有名な晩年のスピリチュアリズム研究などなど……。行動的で、いろんな意味で「面白い」人物なのであります。もうずっとファンです❤(ご本人の(笑))

評伝もたくさん出ていますが、やはりここは自伝にリンクを張ります。(ことあるごとに薦めまわっていますが(^^;)ほんとに面白いので時々読み返してます。行動の歩幅が大きいというか、不屈の精神と好奇心とが詰まってて、淡々とすごいことやってて、端々に見えるユーモアも好きです。絶版なのが謎~☆)


…というわけで、今日はせんせに感謝を捧げつつインタビュー動画を。いろんなドキュメンタリーとかでもフィーチャーされてる素材ですが、Youtubeにもあったので。亡くなる三年前のものです。こんな声だったんですね❤

サー・アーサー・コナン・ドイル インタビュー(1927)